ゆったり派にぴったりなディーゼル版XC90!〈ボルボ〉XC90 D5
燦々と陽光降り注ぐ夏もいよいよ目の前! そうなると、今度の休みはどこ行こう?な〜んて考えることも、日常を生きるブーストになってきません? そこで気になるのが、この夏をともに過ごす1台。レジャーにビジネスに、マルチユースしたいなら、やっぱりラグジュアリーなSUVがまだまだ旬。しかもフルサイズを選ぶなら、使い勝手にもこだわりたいところ。
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実は輸入SUVで今のところ3列めシート&7人乗りを叶えるのは、今回ご紹介する〈ボルボ〉XC90と先日発表されたばかりの〈メルセデス・ベンツ〉GLEだけって、知っていました? というわけで、多人数乗車がマストならば、おのずと選択肢はこの2台に絞られるのだけど、今回は売れに売れているXC90にディーゼルエンジン版のXC90 D5が追加されたのでチェックしてみたい。
搭載されるのは2ℓ直4ディーゼルエンジン。だけど、これまで日本に導入されてきた同社のディーゼルエンジンは“D4”群だった。どちらも2ℓターボディーゼルなのだけど、一体何が違うのか? はい、過給圧と過給システムが車格によって振り分けられているんです。そしてさらにこのD5エンジンには、〈ボルボ〉のフラッグシップSUVにふさわしく、もっともパワフルな実力を発揮されるよう新機構が追加されている。それが“パワーパルス”というオリジナルのシステムだ。ポンプによって圧縮空気をターボチャージャーに送りこみ、タービン回転の立ち上がりをアシストするというもので、主に停止時からのスタートや、再加速の際などに効果を発揮する。
うん、そういえば確かに、試乗前には少しパワー不足を懸念していた。だって、〈ボルボ〉の擁するすべてのモデルのディーゼルエンジンが、同じエンジンブロックである2ℓ直4直噴エンジンで賄われているから。本当にそのサイズで大丈夫?なんて。〈ボルボ〉のディーゼルエンジンは飛び出すような元気さがウリ。それが車格と重量によってスポイルされるのは痛い……。
しかし、この“パワーパルス”のおかげでそのへんが驚くほどクリアに! 重量級グラマラスボディだって、至極なめらかにスルッと押し出してくれるのだ。つまり、パワー不足は感じないのに、ギュンギュン飛び出すようなヤンチャさは重量とエンジンの成熟でキレイに慣らされて、フラッグシップらしい、とっても上質なSUVに仕上がっているってこと。室内の静粛性も感動的だ。
もちろんディーゼルエンジンならではのエコノミー性もバッチリで、著者はワンタンクで東京〜仙台を余裕で往復したくらい。なによりも、その超ロングドライブの間、北欧仕込みの超美麗インテリア&エルゴノミクスに基づいて設計されたふかふかシートがカラダを包みこみ、最上級のドライブを堪能できたのが最高! う~ん、これは体験しないとわからない⁉
★DATA〈ボルボ〉XC90 D5 AWD Momentum
●全長×全幅×全高:4950×1960×1775mm
●車両重量:2090kg
●ホイールベース:2985mm
●エンジン:Drive-E 2ℓ4気筒直噴ターボディーゼル
●最高出力:173kW(235PS)/4000rpm
●最大トルク:480Nm(48.9kgm)/1750~2250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:859万円
●ボルボ・カスタマーセンター
TEL:0120-922-662