T クロスには 求めるものがすべてある⁉
思い立ったが吉日って言葉がある。思いついたときにスグに行動に移せる機動力や瞬発力こそが、ときにチャンスを掴むってこと。それに、気づいている人は多いんじゃない? 少し前には多動力なんて言葉までもが登場したし、ますます“尻軽男”(いい意味で!)は時代の風に乗って行きそう!
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と、そんなコトはわかっちゃいるけど「長年染みついた怠けグセを拭い去ることって、なかなか難しいんだよな〜」な〜んてお嘆きのアナタ。新元号を迎えるに当たって、キビキビ動ける自分に変わってみない?
だったら、乗り出しが億劫にならないコンパクトさを持ち、お出かけ気分を高揚させてくれる“スモールSUV”を選んで、自分のブーストを上げてみるのはいかが? そして、そんなアナタにうってつけ、2019年内から2020年にかかるあたりに、とっておきのクルマが日本にも導入されそうだ。それが〈フォルクスワーゲン〉T クロス。
ボディサイズは全長4108×全幅1760×全高1584mm。そう、昨年日本にも導入された、新型ポロをベースにしたSUVということになる。ポロに比べれば54mm長く、138mm背高。数字にすればごくわずかな違いだけれど、ご覧のとおりキャラの違いは一目瞭然だ。
同社SUVラインナップの例に漏れず、アタマに“T”を冠するだけあって、ヘッドライトを一体化した横基調のラジエターグリルや、強めのキャラクターラインでコンパクトながらにSUVらしさを存分にまとっている。注目はリアデザイン。リアエンドの横幅いっぱいにズバッと1本ブラックトリムフレームのリフレクターバンドが貫くという、アイコニックなものになっている。これを左右で受け止める左右リアライトも凝ったデザイン。夕暮れから夜あたり、暗くなってからも存在感を示しそうな出で立ちだ。むろん、これらはポロにさえも与えられない、T クロスだけの個性となる。
日本導入が予想さるエンジンは115psの1.0ℓターボTSIエンジンに7速DSGを組み合わせたもの。試乗してみると、高速道路でもワインディングでも、非力感は微塵もない。しかし、ターボを駆使して瞬発的なトルクを感じさせる、というような不自然な性格のモノではなく、どちらかといえば燃費にもほどよく貢献してくれそうなマイルドなパワーバンド。アクセル踏力に対して敏感すぎないから、日常での使い勝手のよさが光りそう。
さらに感激したのは、〈フォルクスワーゲン〉らしい剛性感。スモールセグメントでも上位グレードのソレと変わらず、カンプナキまでに統一されたカッチリさなのだ。これがあるからサスペンションの滑らかさがさらに生きてくる、という好循環。ボディサイズからは想像できないくらいのストローク量で、深いコーナーも浅いコーナーも、正しいロールできっちりと揺れを収束させる。段差を超えるときなんて拍手モノ。リアタイヤの跳ねもよじれも感じさせず、キレイにストンと身を立て直すんだから、お見事。
さらにこれまで上位モデルにしか設定されていなかったドライバー・アシスタンスも搭載される予定。個人的にはポロよりこっちのほうが好みかも。是非期待して!
★DATA〈フォルクスワーゲン〉T クロス
●全長×全幅×全高:4108×1760×1584mm
●エンジン:1.0ℓ3気筒TSI
●最高出力:70kW(95PS)/5500rpm、または85kW(115PS)/5500rpm
●最大トルク:175Nm/2000~3500rpm
●トランスミッション:5速MT(95PSエンジン)、6速MTまたは7速DSG(115PSエンジン)
●駆動方式:前輪駆動
※スペックはドイツ販売モデルのもの。日本では仕様変更の可能性があります。
●フォルクスワーゲンカスタマーセンター
TEL:0120-993-199