〈ジープ〉グランドチェロキー
王道ワイルドなクロカンモデルといえば、誰がなんといっても〈ジープ〉。特にラングラー・サハラ系は軍用由来のリアルオフロード車。モデルチェンジを経ても変わることのない箱型ボディに加え、取り外し出来るルーフやドアなど、伝統を頑なに貫き通す存在感はまさに唯一無二! だけど、「サハラはワイルドすぎるから、都会派にはちょっと……」な〜んてお嘆きのあなたへ。〈ジープ〉ならではの悪路走破性を備え、しかもアメリカ車らしい大型ノンターボエンジンを搭載。それになにより、アメリカ車好きの所有欲をバンバン満たしてくれる、アーバンな選択肢を忘れちゃいない? そう、グランドチェロキーだ。
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写真はすべて限定120台のグランドチェロキーS モデル
このグランドチェロキー、〈ジープ〉ブランドのフラッグシップモデル。そのポジションにふさわしく、実に威風堂々とした佇まいが魅力。個性的なエクステリアデザインは欧州系と一線を画するものの、いかにもアメリカ的なギラつきを抑えて、どこかクリーンさすらも感じさせるのは都会派も納得するはず。遠くからでもすぐにグランドチェロキーとわかるのに、街に浮きすぎず沈みすぎず。くっきりとした輪郭を与えてくれる。
いざ乗りこめば、一面にアメリカンラグジュアリーな世界観が広がるのも嬉しい。おおらかな贅沢さというか、これも欧州系とは全く違うアプローチ。大柄なシートなどとも相まって、ルーミーで包みこまれるような居心地のよさを感じさせてくれる。さらに付け加えるならグランドチェロキーの魅力は、今となればレアな心臓部=エンジンを備えていることにこそある。
写真はすべて限定120台のグランドチェロキー S モデル
いまや日本も欧州勢も、エンジンはどんどんダウンサイジングされていく方向。車体の大きなSUVはなおのこと。小排気量エンジンに過給器でパワーを出していく方向にシフトしていることは否めない。とはいえ、最近のダウンサイジングターボは決して悪くない。むしろ出力不足をドライバーに感じさせることがほとんどないように巧く味付けされている。だけどやっぱり、大きなクルマは大きいエンジンで味わいたい、そんなユーザーも実際多いんですよね。そんな人にこそグランドチェロキーはお誂え向き。搭載されるのは、3.6ℓV6のノンターボエンジン。最高出力は290psで最大トルクは347Nmと、大型ボディを感じさせないパワーが頼もしい。で、実際にドライブしてみると、グランドチェロキーのゴージャスなインテリアにV6サウンドがベストマッチ! 「ああ、できることならずっと聴いていたい」、そんな気持ちにさせるほどだ。むろん踏み心地も最高で、タイムラグのない素直な応答性の高さは自然吸気エンジンならではの気持ちよさ。NAエンジンってこんなに気持ちよかったっけ? な〜んて惚れ直すこと請け合いなのだ。
さらに、こんなにゴージャスかつパワフルなのに、ほぼ完璧な悪路走破性を備えているところはやはり〈ジープ〉たるゆえん。雪道、砂利道、なんでもござれの走行モードボタンを備えて入るが、だいたいの路面はノーマルモードで十分こなしてくれる。そのへんの頼りがいもまた、大いなる魅力といっていいだろう。
そうそう、ここだけの話。これほどまでのエンジンが、スペックに対して意外におトクなお値段で買えちゃうところもアメリカンブランドの妙味。しかもガソリンはレギュラー仕様。プライスタグでも満足出来ること間違いなし!
★DATA〈ジープ〉グランドチェロキー ラレード
●全長×全幅×全高:4835×1935×1825mm
●ホイールベース:2915mm
●エンジン:3.6ℓV型6気筒DOHC
●最高出力:213kW(290PS)/6400rpm
●最大トルク:347Nm(35.4kgm)/4000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:489万9000円~
●ジープフリーコール
TEL:0120-712-812