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CARS クルマ

2018.08.20


〈アルピーヌ〉A110

たま〜にこういう“飛び道具”みたいなクルマを出してくるから、ラテンは面白く、目が離せないのだ。

自動車ギョーカイの重鎮達、つまり普段は“ジャーマン・ファースト”なクルマの嗜好を持ち合わせる目の肥えたエンスー達だって、コイツの登場にはザワついたっていうほどの1台。それが今回ご紹介する〈アルピーヌ〉A110だ。そう、かのフランスの誇る往年のコンパクトスポーツの復活版が、いよいよ日本にもやってきたってわけ!

クルマ好きなら見たことのあるあの名車!

1995年に一度消滅したものの、〈アルピーヌ〉の歴史は華々しい。1956年、フランスのレーシングドライバーであるジャン・レデレによって設立されたのち、この小さな自動車メーカーの作るクルマは、山岳を駆け抜けるアルペンラリーやル・マン24時間レースなどで、〈ポルシェ〉〈フォード〉〈フェラーリ〉と肩を並べる活躍を見せた。
特にラリー界において、〈アルピーヌ〉の名を不動のものにしたのが、ほかでもない初代A110。その生産は1977年に終了し、今回の復活が実に40年ぶりとなる。









そんな昔のことをよく知らない若い読者でも、このA110に心を奪われる人は少なくないはずだ。小柄で流麗なボディラインを持つ、2シータースポーツクーペ。どこか爬虫類を思わせるような有機的なデザインは、先進的であると同時に既視感を抱かせるという、相反する不思議な印象を兼ね備えている。それもそのはず。この新型A110、初代A110のデザインやコンセプトを多く踏襲しているってことは、新旧のデザインを比較すれば一目瞭然! それにしても改めて、今見ても古さをまったく感じさせない、初代A110のデザイン性の高さにはビックリしてしまう。
 

 

軽量コンパクトボディで異次元の走りへ!

ボディサイズは全長4205mm×全幅1800mm×全高1250mm。先代ほどとはいかないまでも、十分にコンパクトだ。さらに注目はレーシング由来らしい、徹底した軽量化。なんと日本導入の最初のモデルとなる“A110 プルミエールエディシオン”(現在は完売)でも1110kgとかなりスキニー。車体はオールアルミ製で、剛性と軽量化を高い次元で実現している。







この軽量かつコンパクトなボディを動かすエンジンは新開発1.8ℓ直4ターボ。最高出力は252ps、最大トルクは320Nmを2000rpmという低いところから発生させる。組み合わされるのは7速DCTで、最高速度は250km/hとなる。
駆動方式は初代のRRを踏襲せずにMRに。ミッドシップにしたことが、唯一大きな変更点ともいえるだろう。
 

 

スペック以上の楽しさがある!


で、さぞやスパルタンなスパルタンフィーリングを叶えているに違いないと思うでしょう? それを絶妙に心地よく裏切るところもまた、小悪魔的なのだ。サスペンションはほどよくしなってむしろソフト。ハンドリングも過敏過ぎずに驚くほど扱いやすい。なのに一度踏みこめば、スロットルワークに対しての反応速度は鋭くドライバーに呼応してくれる。正直、数字だけでいえば弩級のスペックではない。しかし、数字が表す以上にこの走りはエキサイティングな感動をもたらしてくれる!



販売は“ルノージャポン”が行うことになり、すでにアルピーヌ・ジャポンも存在する。先述のとおり、導入モデルの“A110プルミエールエディシオン”はすでに受注受付を終了しているが、今年の末にはカタログモデルとなって通常販売がスタートするというから、続報を待ってほしい。この独特のフレンチ味を、是非体験して!
 

 
 

 
★DATA  A110プルミエール・エディション
●全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm
●車両重量:1110kg
●エンジン:ターボチャージャー付き1.8ℓ直列4気筒DOHC 
●トランスミッション:7速AT(7DCT)
●最高出力:185kW(252PS)/6000rpm
●最大トルク:320Nm(32.6kgm)/2000rpm
●駆動方式:後輪駆動
●定員:2名
●ハンドル:左

 
Information

●アルピーヌコール 
TEL:0800-1238-110
URL:alpinecars.com/ja/

文=今井優杏 text:Yuki Imai
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