〈ジャガー〉Eペイス
「乗った瞬間、五感にビビッとくるようなクルマに出合いたい!」そう思ったことはありませんか? クルマ好きな『Safari』読者にとって、それは永遠の夢かもしれない。そう、よくクルマ選びは恋と似ているなんていわれる。“欲しい!”という強い衝動が生れても、所有するには厳しい条件をクリアすることが必要だったりするでしょ? たとえばこうだ。長く一緒に居られるかどうか=デザインの完成度と耐久性、包容力=ユーティリティ含む使い心地のよさ、経済力=燃費やランニングコスト、といった具合。でも、ご安心を。そんな厳しそうな条件をカンタンにクリアしそうなクルマがある。それが、〈ジャガー〉の送り出したプレミアムコンパクトSUV、E-PACE(Eペイス)だ。
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環境意識への高まりなどから、インテリジェントな選択肢としてSUVの流行がどんどんダウンサイジング方向にあることはご存知だと思うけど、Eペイスは中でも最後発の部類に入る。だからこそ、“強豪ひしめく競合”(サイズ的に直接のライバルは〈メルセデス・ベンツ〉GLC、〈ビー・エム・ダブリュー〉X3、〈アウディ〉Q5、〈ポルシェ〉マカンあたり)の中にあって、キラリと光る個性と作りこみ、確かな走行性能でライバルを出し抜く仕掛けが詰まっている!
特筆すべきは独特にセクシーなインテリア! こればっかりはドイツ勢にマネの出来ない世界観だから、ジャーマン3に飽きた、な〜んて贅沢をいいたい人にはドンピシャな選択かもしれない。
特に「エボニー/ マーズレッドインテリア」と呼ばれる深紅レザーの内装は、“SUV”という健康的な響きが似合わないほどに妖艶なムードを漂わせるから、たまらない!
エンジンは3種類。出力違いのガソリンが2種、そしてSUVと相性のいいディーゼルエンジンも設定される。トランスミッションは〈ジャガー〉初の9速AT。全グレードで四輪駆動の展開だ。
〈ジャガー〉らしい作りこみとしては、スポーツカー並みの高剛性ボディを誇っているということ。これは、いざエンジンをかけ、乗り出した瞬間に感じる“カッチリ”感にも直結している。
タイヤサイズは17インチから20インチまで設定されているが、見た目にもイカツい19〜20インチを選べば、締まったアシに大径タイヤのインフォメーションも加わって、まるでスポーツカーフィーリング!
しかし、サス・ストローク量は豊富なので、イヤな弾き感はナシ。ま、シンプルにいえば走りの仕上がりもバッチリってこと! パワフルなエンジンの出力を、新搭載の9速ATが細やかにサポートし、加減速の過敏さも抑えられていてコンフォータブルだ。
ちなみにこのEペイス、〈ジャガー〉史上2つめのSUVモデルとなる。フルサイズSUVのFペイスはすでに一昨年に先発していて、コチラの仕上がりも抜群だ。なぜブランド内でも若いモデルが、これほど高評価を得るまでのクオリティで仕上がってきたのか? 答えは同傘下にあるブランドにある。そう、この走行性能は〈ランドローバー〉〈レンジローバー〉譲りなのだ。このEペイスに関しても、基本構造は〈レンジローバー〉イヴォークですでに使用され、熟成されたもの。そりゃイイに決まってる! しかし、ブランドごとのキャラ分けはバッチリなされていて、双方を乗り換えて比較しても、きっちりと違うクルマに仕上がっているあたりはお見事!
ちなみに、“ベイビー・ジャガー”の呼び名を持つこのEペイス、よ〜く見るとクルマのあちこちに親子ジャガーのラブリーな姿が隠れている。コレを見せたら「かわいい〜!」なんて女子ウケも間違いなし!?
●ジャガーコール
TEL:0120-050-689