“me time” Overseas
自然の中の生活を自分たちの手で作る。
豊かな自然の中でサスティナブルな生活を楽しんでいるクリスとクリステン。自宅待機命令が出た2020年の3月から、クリスの住むサンディエゴのキャニオンで一緒に暮らしている。
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自然を愛する2人は常に植物やサスティナビリティについて熱く語っています。クリスが手にしているのは2人のお気に入り写真集『grasses』。バイブル的存在だそう。話がつきない彼らを見守るのはクリスの愛犬フィネガン(左)とクリステンの愛犬ミスター・スクラッフルズ(右)。2匹の距離もますます縮まっているみたい
クリス・マーシェロさん(サスティナブルファーム&ランチ経営会社オーナー)
クリステン・ショナートさん(教師、デジタルマーケティング&プレス)
3年前に知人を通じて知り合い、スケボーなど共通の趣味をきっかけに交際へ発展。自宅待機期間中に2人の関係は深まり、半同棲生活をスタートさせました。クリステンはクリスの会社ecologyartisans.comのPRもサポート中。
「2人で過ごす時間が増え、一緒にガーデニングやDIYを楽しみながら、お互いを理解し合えたんだ」と、穏やかに話すクリス。
ファームやランチ(牧場)を経営するクリスは、コロナによる被害は少なかったものの、ミーティングや週末に行っていたファームのワークショップなどはキャンセルに。一方、教師であるクリステンは、授業やミーティングがオンラインに切り替わったことでどこでも仕事ができるようになりました。
「以前は週末しか泊まれなかったクリスの家で、今は仕事もできるようになったのは夢のよう。最近は自分のオフィスが欲しくなり、母屋の近くにある小屋を自分でリノベーションしているのよ」
愛犬たちとともに暮らす2人は、いまや息ぴったり。最近は、不要になったベッドをステージがわりに使い、クリスのベースやドラムを使ってジャムセッションも楽しんでいるそう。2人だけの時間が増え、自分たちの手で工夫しながら暮らすクリスとクリステン。環境の変化に柔軟に対応し、絆が深まったカップルの姿が垣間見えました。
クリスが3年前から手掛けるDIYハウス。家での時間が増え、より愛着が深まりました。本人がエントランス前に設置したガスコンロ、裏庭に建てたサスティナブルなバスルームは完成間近。クリステンのお洒落なトレーラーは、クリスのサポートのもと、インテリアの改装がはじまったばかりです。
クリステンの'50sのトレーラーハウスが庭をお洒落にグレードアップ。バスルームのサンルーフはクリスの案。夕陽が眺められるようにドアを西側にしたのはクリステンの案!
時間ができたぶん、ガーデンワークが今まで以上にはかどるようになったといいます。コロナ禍にはコンポストで良質な肥料作りに励み、今年はグレープの苗を植えました。2人で作ったビニールハウスには、旬のケールのタネをまいて。ちょうど土からスプラウトが顔を出していました。
2人と2匹の共同生活。お互いの仕事が忙しくても、夕陽の時間には2人で所定のベンチに座り、1日の出来事を語り合うのだそう。愛犬同士もすっかり仲よしです。「なにか新しいことをはじめよう」というクリステンの呼びかけではじめたセッションは、家の中で楽しく響きます。
『Safari me time』Vol.6 P4~5掲載