スペシャルモンブラン
今月は“モンブラン”をテーマに紹介していきたい。だって栗は、女性が好きな秋の味覚として、絶対にハズせないスイーツでしょ? 実際、秋になるとモンブランを使ったスイーツがあちらこちらで登場するわけで。ただ、大人の女性をお誘いするなら、やっぱりホテルの格上感たっぷりな雰囲気の中で食す、こだわりのモンブランを知っておきたい。
ウェスティンホテル東京はスイーツのクオリティも非常に高く、ペストリーブティック“ウェスティン デリ”には、エグゼクティブ ペストリーシェフ鈴木一夫が生み出した珠玉のデザートが並べられている。
夕方までには売り切れる“ウェスティン デリ シュークリーム”や和三盆を用いた極上の“スペシャル ウェスティン プリン”、ジャーに入った最高級の“フルーツポンチ”など、シグネチャースイーツを挙げるときりがないけれど、この時期に必食しておくべきスイーツは“スペシャルモンブラン”(720円、税別)だ。
栗が織りなす旬の味を存分に楽しむ!
陶器に入った珍しいモンブランで、下から順番に、ふんわ~りまろやかなクレームディプロマット(カスタードクリームと生クリーム)、ほんのりとビターな栗の渋皮煮、芳醇なラム酒シロップをしみこませたジェノワーズ生地が層をなす。そして仕上げに、さっと口溶けるクレームシャンティ、ほっくり感がたまらない和栗のモンブランクリームが絞られて完成だ。
フォークを上から下まで挿してすくって食べると、栗の心地よい甘味と風味が豊かに広がっていく。まったりふっくらなテクスチャは、ヴェリーヌ(グラスデザートのこと)ならではの一体感。
どうしてモンブランクリームが、そんなにふっくらしているかというと、軽やかに仕上がるよう、絞るときに空気を含ませながら、ふんわりと纏わせているから。
奇をてらうことのないスタンダードなモンブランながら、幾度も試作を繰り返して生まれ変わっているので、素材のバランスのよさはベスト。サイズは大きめだけれども、甘さが控えめなのでぺろりと食べられる。
“ウェスティンデリ”にラインナップされた宝石のようなスイーツを前にして、“今はこれを食べておかないとね”なんて、迷わずに“スペシャルモンブラン”を選んで旬を楽しむのが、大人の選択といえるかも!?
●〈ウェスティンホテル東京〉ウェスティンデリ
住所:東京都目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京 1F
営業時間:8:30~21:00(ケーキの販売は 10:00~)
※モンブランの提供時間は10:00~21:00
TEL:03-5423-7778
URL:https://www.theterracetokyo.com/jp/westin-deli
1976年台湾生まれ、後に日本国籍。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。テレビや雑誌で活躍し、料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。2017年8月「一般社団法人 日本ブッフェ協会」設立、代表理事就任。