金庫破りの天才が難解な犯罪計画に挑む! ネットフリックス『アーミー・オブ・シーブズ』
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マーベルやDCのヒーロー映画のように、それぞれの作品がクロスオーバーする世界観は、ハリウッドですっかり主流になった。しかしあまりに作品が広がりすぎると、追いつけなくなったりするのも事実。そこでオススメしたいのが、この作品だ。
『300<スリー・ハンドレッド>』や『ジャスティス・リーグ』などでアクション映画ファンに根強い人気を誇る、ザック・スナイダー監督。当たり障りのない痛快アクションというより、かなり過激だったり、マニアックな欲求を刺激したり、アクの強い表現も得意な彼の持ち味が最大限に発揮され、絶賛されたのが『アーミー・オブ・ザ・デッド』。ゾンビが解き放たれたラスベガスで、金庫からの大金強奪を描いたが、そこで天才的な金庫破りのテクニックを披露したキャラが、今回の主人公。ラスベガスの事件から時間を戻し、ヨーロッパを舞台にド派手な強盗アクションが展開していく。世界の強盗たちにとっても“伝説”とされる4つの金庫がターゲットとなるのだ。
『アーミー・オブ・ザ・デッド』でも、ちょっぴり浮いた存在だった、金庫破りの天才マティアスは、今回も超難関な犯罪計画に巻きこまれながら、自慢のテクを使いたい野心と、もともとの軽めの性格が絡み合って、さらに味わい深く、共感しやすいキャラへと進化。金庫に触れながら、複雑な内部に“感応”する鍵開けのシーンは、じつにユニークだ。マティアスを犯罪に誘うスリの名人のほか、計画の仲間たちも強烈に怪しい面々で、そのチームプレーが思わぬ方向へなだれこむあたりもスリリング。アメリカでゾンビが発生する事態や、意外なキーパーソンなど、『アーミー・オブ・ザ・デッド』とのシンクロを見つけられるし、この2作、どっちから先に観ても楽しめる。2022年には『アーミー・オブ・ザ・デッド』のアニメシリーズも完成するので、この“アーミー・オブ”ワールドの動向から、しばらく目が離せなくなりそう!
『アーミー・オブ・シーブズ』
原案・製作/ザック・スナイダー 監督・出演/マティアス・シュバイクホファー 出演/ナタリー・エマニュエル、ルビー・O・フィー、スチュアート・マーティン 配信/ネットフリックス
2021年/アメリカ/視聴時間129分
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