“ベスト・キッド”の30年後を描くドラマ『コブラ会』は懐かしすぎる!
ここ数年、映画やドラマシリーズでは“1980年代”がちょっとしたブーム。当時、青春期を過ごした人たちが一流クリエイターになって、熱いオマージュを捧げている面も大きい。この『コブラ会』も、まさにそんな流れ。1984年に日本でもヒットした『ベスト・キッド』の正統派の続編として、34年を経て製作されたドラマシリーズだ。
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『コブラ会』
胸アツなポイントは?
“オリジナルキャストの出演に、過去映像の挿入と、続編らしい演出にグッとくる!
ケンカが弱く、イジメにもあうダニエル少年が、師匠のミヤギから空手を習い、因縁の相手と対決する、スポ根を絵に描いたような『ベスト・キッド』。同作でダニエルが闘った相手、ジョニーを中心にこの『コブラ会』は展開していく。
34年前の大会でダニエルに敗北を喫したジョニーは、その後、飲んだくれの人生を送るものの、かつて所属していた空手道場“コブラ会”を復活させる。なんといってもテンションが上がるのは、ダニエル役のラルフ・マッチオと、ジョニー役のウィリアム・ザブカが再び共演している点。
すっかりオヤジになった彼らのプライド対決はもちろん、ジョニーの息子がダニエルの部下となって空手を習い、ジョニーの一番弟子がダニエルの娘と交際するなど、絡み合った人間関係が面白すぎ!
盆栽や、沖縄で買った刺身包丁など、『ベスト・キッド』シリーズのネタが次々と出てくるうえに、ポイントでは懐かしの映像をたっぷり挿入。特にミヤギ役で、今は亡きノリユキ・パット・モリタの勇姿と“教え”には思わずニンマリとしてしまうはず。
やや奇抜な空手のトレーニングも受け継がれ、このあたりはオリジナルを知らない人でも大いに楽しめるだろう。そしてジョニーとダニエル、2人の主人公に善と悪の両面が入っているあたりが今っぽい。
ダメ主人公の一念発起で胸が熱くなるオリジナルの精神が、時代を超えてアピールするのは確実で、シーズン1が終わった瞬間にシーズン2を観はじめたくなってしまうはず!
『コブラ会』
出演/ラルフ・マッチオ、ウィリアム・ザブカ、ショロ・マリデュエニャ 配信/ネットフリックス
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