映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』はミュージカルシーンとウンパルンパに釘づけになる!
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture Cinema
インパクトの強い人物が登場し、映画が大ヒットすると、そのルーツ、つまり“若き日”を描く新作も誕生する。なぜあのようなキャラが形成されたのか、気になる人も多いからだ。こうした例は『ゴッドファーザー』や『スター・ウォーズ』など過去にも数多くあったが、そこにまたひとつ加わったのが、ウィリー・ウォンカの物語である。
ジョニー・デップの怪演もあって、日本でも話題を呼んだ2005年公開の『チャーリーとチョコレート工場』。怪しい工場を一人で仕切るウォンカは、孤独な人生を送り、性格も屈折していたが、本作では自分が作ったチョコレートを人々に届けようとする素直な好青年として描かれる。
ウォンカ役は、いま若手スターでも最も勢いのあるティモシー・シャラメ。かつてCMで『シザーハンズ』も演じたので、ジョニー・デップとのシンクロ感も万全だ。「世界一のチョコレート店を開く」という亡き母との約束を叶えようとするウォンカだが、チョコレート組合の大物たちや、彼のチョコを狙う“小さな紳士”ウンパルンパによって、とんでもない運命に巻き込まれていく。
『ハリー・ポッター』のプロデューサーと『パディントン』の監督というだけあって、本作は楽しさと感動、アクション、魔法のようなファンタジーといったエンタメに必要な要素がぎっしり。カラフルな映像美に、ウォンカが持ち運ぶ超コンパクトなチョコレート製造機のマニアックな面白さ、そして要所のミュージカル場面で急上昇するテンションなど、とにかく飽きさせない作りが持ち味!
登場するキャラクターがどれも強烈なインパクトを残すなか、ダントルの存在感を放つのがウンパルンパだ。ヒュー・グラントお得意の自虐的な演技が最高にマッチし、ウンパルンパが踊る曲は、映画が終わった後もしばらく頭から消えないはず。ウォンカが体現するメッセージは、世代や年齢を超えてアピールするので、クリスマスシーズンから年明けに最適な一作なのは間違いない!
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』12月8日公開
監督・脚本/ポール・キング 出演/ティモシー・シャラメ、ヒュー・グラント、オリビア・コールマン、ローワン・アトキンソン、キャラー・レイン 配給/ワーナー・ブラザース映画
2023年/アメリカ/上映時間116分
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.