これから必要なのは、遊びと夢が広がるクルマ! 〈ルノー〉カングー
この長雨が明けたら、いよいよプレイフルな季節の到来! とはいえ、今年はそれぞれの“遊びのあり方”も変わってきているのでは? ゴージャスなリゾートのプールサイドで口当たりのよいリキュールをチビリももちろん素敵。だけど、近頃にわかにアツいソロキャンプを、こんなフレンチなクルマで堪能し尽くす、な~んて夏はいかが? そんなとき、相棒にしたいのが〈ルノー〉カングーだ。
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とにかくこのクルマ、存在自体がユニークだ。ティアドロップ型の大きな瞳に短いボンネット、その後ろには大きな箱型居住空間を載せ、まるでイラストに描かれるような2次元的ポップさを醸し出す。ユーティリティの高さだけを挙げるなら、日本にはミニバンという世界をリードするパッケ−ジのクルマが存在するけれど、このカングーはなんというか……、もうちょっと脱力系だ。
写真はすべて200台限定のカングー クルール(グリ アーバン)
このボディサイズにして搭載されるのは直4の1.2ℓターボ。グイグイ攻めるというよりは、トコトコとマイペースに走るのがお得意、という感じ。しかし、フランスのガタガタ石畳をしっかり捉えるトレッド広めのワイドボディは、日本産ミニバンには実現不可能なディメンションでもある。よって、コーナリングなどでは信じられないほどに踏ん張り感があり、こんなナリしてしっかり〈ルノー〉フィール、というか、期待どおりのフレンチらしい“ネコ脚”っぷりを存分に味わわせてくれる。
なんたって本国では商用車として、郵便配達に牛乳配達、新聞配達や各種商用ベースとして活躍しまくるクルマでもある。ドライバーを疲れさせず、かつ大事な荷物を優しく運ぶ頼り甲斐とタフネスは、運転の荒いフランスで鍛えまくってきたことからもご推察いただけるかと思う。しかし、このカングーに至っては、そ〜んな称賛もどこ吹く風。どこかオトボケ顔で、オーナーをいつだってユル〜く迎えてくれる。そう、究極の癒し系なのだ。
写真は200台限定のカングー クルール(グリ アーバン)
そんなカングーだから、ライフスタイルを大事にする人に長く支持され、実は全〈ルノー〉ジャポン販売台数でも新型モデルを差し置いて、トップを常にキープするベストセラーモデルでもある。人気の秘密は、移動式ホームや移動式オフィスにもなり得る、マルチな後部座席だ。
リアドアは両側スライドで、欧州車らしく低床なので足入れも抜群。それに、ベンチ式シートはぜ〜んぶ倒してフルフラットなラゲッジスペースにすることが可能。実は助手席までがダイブダウンし、後席と同じレベルにまでフラットなスペースを提供するのだからスゴイ。さらにバックドアは観音開きになっていて、ロックを外せば90度までパカーンと開く。
これらはもちろん商用車として求められた末に搭載された機能ではあるけれど、車中泊キャンプや釣り、ちょっとした外カフェにも最高に“使える”機能なのだ。
正直、これほど愛されるMPVは唯一無二。オーナー同士の交流も活発だから、ユーティリティアレンジへの夢は無限に膨らむこと間違いなし!
★DATA 〈ルノー〉カングー クルール
●全長×全幅×全高:4280×1830×1810mm
●車両重量:1450kg
●ホイールベース:2700mm
●エンジン:1.2ℓ直列4気筒DOHCターボ
●最高出力:84kW(115PS)/4500rpm
●最大トルク:190Nm(19.4kgm)/1750rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:264万7000円
●ルノー・コール
TEL:0120-676-365