もはやひとつのカテゴリー!? 〈トヨタ〉アルファード/ヴェルファイア
ここまで“お籠り生活”が続くと、「よ〜し、新型コロナ騒動が収束したら、ここぞとばかりにみんなでお出かけするぞ!」な〜んて、心に誓っている人も多そう。事実、心理学的にも抑圧のあとには爆発的な消費欲が生まれる、っていうのが定説なんだとか。
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そうなってくると、ターゲットはもちろん“大人数で移動できる快適なクルマ”。実は、なにを隠そう日本の“アレ”が、世界のベンチマークになっているって、知ってた? 日本が世界に誇るおもてなしカー、そう、〈トヨタ〉アルファード/ヴェルファイアだ。
写真はアルファード
写真はヴェルファイア
実は今、VIP送迎用のショーファーカーとして、世界でも改めて注目を集めているのが“高級ミニバン”というパッケージ。日本人にとっちゃ「そんなの当然じゃん!」の価値観ではあるのだが、実は欧州にはミニバン=商用車という考え方が、日本のその概念よりも根強く残っていたのだ。
そんな頑なな彼らを動かしたのは、なにを隠そう中国という巨大なマーケットだった。人口からくる爆発的な販売台数を追い風として、“高級ミニバン=ドル箱モデル”の図式を、彼らも認めざるを得なくなった、というわけ。そしてそんな欧州勢がくまなくベンチマークとして注目しているのが、なにを隠そうメイド・イン・ジャパンの極みである、アルファード/ヴェルファイアなのだ。
“日本の社長さん”に支持され、細かなフィードバックを商品に反映させつづけて18年。現在はアルファードが3代目、追加されたヴェルファイアは2代目にあたる。そう、実は意外なほどに歴史の浅いモデルなのだ。
しかし、モデル追加や小改良が頻繁に施されていることに注目したい。これにより、使い勝手やユーティリティが飛躍的に進化したのだ。よって、「出せば値段の高い順に売れる」「並行モデルでもアジアでバカ売れ」「地上のファーストクラス」などなど、いまやミニバンではなく、“アルファード/ヴェルファイア”というセグメントに昇華したんではないかというほどに、独自のポジションを築いている。
そんなアルファード/ヴェルファイアが、昨年末にマイナーチェンジを受け、ますます魅力的になった。
今回のマイナーチェンジでは機械的な改良はほぼなく、インターフェイスを最新化したこと(ディスプレイオーディオの採用)、安全系の拡充、そしてグレードの見直しという、最小規模のもの。
とはいえ、こういう日常で必ず手に触れるところがきめ細やかに刷新されることほど、嬉しいことはない。これも使い手の気持ちに寄り添う日本車ならではのきめ細やかな心遣いでは?
★DATA 〈トヨタ〉アルファード エグゼクティブ ラウンジ
●全長×全幅×全高:4945×1850×1935mm
●車両重量:2150kg
●ホイールベース:3000mm
●エンジン:3.5ℓV6
●最高出力:221kW(301PS)/6600rpm
●最大トルク:361Nm(36.8kgm)/4600~4700rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:2WD/4WD
●税込み価格:2WD/726万9000円、4WD/746万6000円
●トヨタ自動車 お客様相談センター
TEL:0800-700-7700