これが最後のチャンス! 〈ボルボ〉V60リチャージ ポールスターエンジニアード
クルマには上品さを求めたい、だけどパワーも欲しい。複数台所有にも限度があるからこそ、1台にいろんな要素を求めてしまうのは仕方のないことかも……。だったら、スポーティな特別限定車を狙うという選択肢は大いにアリ! しかもコレは超特別。ポールスターエンジニアードの最終型となる〈ボルボ〉V60リチャージ ポールスターエンジニアードだ。
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リチャージの名のとおり、こちらはプラグインハイブリッドモデル。〈ボルボ〉では電動化モデルの中でも、バッテリーにチャージできるEVとプラグインハイブリッドを“リチャージ”と呼んでいる。なかでも、V60リチャージ ポールスターエンジニアードに搭載されるのは、同社のミドルクラス、60シリーズの中で最もパワフルなT8のAWD。システム合計の参考最高出力は462PSと、圧倒的な数字だ。
モーター由来の圧倒的なトルクのほかにも魅力は多い。EV走行可能距離は87kmと普段の通勤程度ならほぼEV走行でカバーできるうえに、ハイブリッド燃料消費率(WLTCモード)は15.2km/ℓと優秀。筆者もスタッドレスタイヤを装着して長野県までのドライブを楽しんだが、高速道路中心に走行すれば実燃費で20km/ℓあたりを叩き出したほど!
さらにポールスターエンジニアード、という言葉のとおり、スペシャルな装備も充実だ。ポールスター社は〈ボルボ〉のワークスを担うレーシングチーム。そんなバックボーンを存分に香らせるのが足回りの豪華さだ。22段階の減衰力調整が可能な〈オーリンズ〉製DFVショックアブソーバーや強化スプリングに〈ブレンボ〉製6ピストンのフロントブレーキキャリパーとスリット入りベンチレーテッドディスク、ストラットタワーバーと、字面だけでツバが出そう。さらに19インチの専用鍛造アルミホイールで、見た目もかなり勇ましい。
今回はこのV60リチャージ ポールスターエンジニアードでなんと、雪道を走ってきた。これだけのパワーをスタッドレスタイヤ装着の19インチで、しかもミューの低い雪上路を走行するなんて、パワーがありすぎてコントロールを失うかも(?)とか、ちょっと心配が多かったのだが、なんてことはない。電気由来のトルクは驚くほどきめ細やか。むろんパワフルではあるのだが、トルクを持て余すような不安な要素はひとつもなかった。
このパワートレーンは前輪をエンジンで、後輪をモーターで駆動するというものなのだが、特に後輪の駆動の制御が効いているのか、しっかりと雪面を捉えて、登坂でもワシワシと駆け上がるし、コーナリングも超のつくほどの安定を見せてくれた。しっかりと締まったアシもデリケートというほどでもない。さすが北極圏にも国土を持つスウェーデンのレーシングチームが味つけしたモデルということを見せつけられたドライブとなった。繰り返すようだが、このモデルでポールスターエンジニアードは最後となる。150台限定だから、欲しい人は急いで!
★DATA 〈ボルボ〉V60リチャージ ポールスターエンジニアード
●全長×全幅×全高:4780×1850×1430㎜
●車両重量:2050kg
●ホイールベース:2870㎜
●EV走行換算距離(等価EVレンジ):87km
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ+電気モーター
●エンジン最高出力:233kW(317PS)/6000rpm
●エンジン最大トルク:400N・m(40.8kgm)/3000~5400rpm
●フロントモーター最高出力:52kW/3000~4500rpm
●フロントモーター最大トルク:165N・m/0~3000rpm
●リヤモーター最高出力:107kW/3280~1万5900rpm
●リヤモーター最大トルク:309N・m/0~3280rpm
●トランスミッション:8速オートマティック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:969万円
●ボルボ・カスタマーセンター
TEL:0120-922-662
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