美しさを感じさせる洗練ハイブリッド車! 〈ボルボ〉XC60 リチャージ
海外、国産も含めてSUV戦国時代。サイズバリエーションはここ数年で激増の一途。実用性や走行性能に加えて今は、環境性能も重要視される。それでもって洗練されたフォルムをお望みなら〈ボルボ〉XC60 リチャージは筆頭候補かも⁉︎
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- 大人の愛車選び! vol.6
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第7波も適度に落ち着き、Go To トラベルなんて言葉が飛び交う昨今、なにかと街が賑わいでいる。普段クルマで移動している立場からいわせてもらうと、週末はもちろん、平日も幹線道路や首都高速は混んできた。物流も人流もコロナ禍以前に戻りつつある。
そんな首都圏エリアで目につくのが輸入SUVの多さ。クルマ好きの目線だと週末の港区界隈はちょっとしたモーターショー。半導体不足などで各メーカー納車に苦労しているが、手に入れた人たちは三密を避けるカーライフを楽しんでいるようだ。
では、どんなSUVが多いのかだが、ブランドの数からしてドイツ車は絶対的だが、その中でにわかに〈ボルボ〉が目立っている。ヒップが独特なXC40シリーズはまさにそうで、遠くからでも〈ボルボ〉であることを主張する。デザイン性の高さは格別だ。今回クローズアップするXC60リチャージもそう。オーセンティックなフォルムに個性的なディテールを生かしたボディが視界の中に入ってくると、思わず二度見してしまう。センスのよさは抜群。それに走りのよさも折り紙つきといっていい。
その理由は実績が物語っている。このクルマはデビューした年に行われた2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤーの大賞を獲っているのだ。しかも輸入車の一番ではなく、国産車を含め、その年の指定された期間に発売された全モデルの中でトップ賞なのだ。忘れてしまった方も多いかもしれないが、専門家によって高く評価されたクルマなのである。
でもってそのプラグインハイブリッドモデル、XC60リチャージが今年マイナーチェンジを行った。となれば、しっかりチェックしなくては。テレビCMで流れている“グーグル搭載”も気になるポイントとなる。
まずは話題のインフォテイメントシステムだが、グーグルと共同開発した“アンドロイド オートモーティブ OS”を採用。これは従来のスマホと連携させた“アンドロイド オート”対応というレベルではなく、車載システムそのものを“アンドロイド”化したものだ。これで“グーグルマップ”をはじめとする、グーグルが展開している様々なアプリが使用可能に。操作は音声入力とモニターのアプリで行うが、それはまさにスマホ感覚となる。国策としてIT産業に力を入れている国の産物だけあって、そのへんの感覚は頭が柔らかい気がする。
パワーソースは、2ℓ直4ターボのガソリンエンジンと前後ふたつのモーターが担当する。以前はエンジンが主役、モーターが脇役といった感じだったが、今回のマイナーチェンジで、主役が入れ替わる。バッテリーとモーターが約6割ほど強化され、EVらしい力強さがアップ。結果的に、EVモードの航続距離は81㎞と従来型より飛躍的に伸びている。これなら一般道だけ走っていれば一日中電気で走らせることもそう難しくはないだろう。まぁ、アクセルの踏み方にもよりますがね。このほかでは利便性の高さが魅力となる。相変わらず広いキャビンとカーゴスペースはそれなりに満足できるはずだ。
唯一悩ましいのはボディ色選び。白、黒、シルバーといった王道色は他社よりも美しく、ほかにはないアースカラーも用意される。北欧らしい色使いといっていいだろう。いずれにせよ、ユーザーをセンスアップさせてくれるのは間違いない。
今回はマイナーチェンジなのでインパネまわりの意匠は大きく変わらない。これまで同様クラスを超えた高級感はライバルを圧倒する。特徴は9インチのタッチ式縦型液晶モニターだろう。横型と違ってスマホ画面のように使える。クリスタル製のシフトノブも特徴のひとつで、非日常的な雰囲気を漂わせる。
広くてデザインセンスがいいのはもはや当たり前で、このクルマのキャビンは空気もきれい。〈ボルボ〉の先進技術“アドバンスト・エア・クリーナー”が有害なPM2.5粒子を最大95%除去してくれる。さらに音楽好きには〈バウワース&ウィルキンス〉プレミアムオーディオサウンドシステムがたまらない。
“グーグル搭載”のテレビCMからもわかるように、共同開発されたインフォテイメントシステムが今回の目玉となる。“グーグルマップ”“グーグルアシスタント”“グーグルプレイ”がドライブをこれまで以上に楽しませてくれる。もちろんハンズフリー操作対応。「OK グーグル!」で広範囲の操作が可能。
スウェーデンのような緯度の高いエリアでは日本のような夏は短く、1年を通しての日照時間はそれほど長くない。なので、街のほとんどのレストランにテラス席が用意され、人々はそれを好んで選んでいる。ということで、このクルマには太陽の光をキャビンに取り込めるデュアルサンルーフが装備される。
SPECIFICATIONS
ボルボ XC60 リチャージ(アルティメットT6 AWD プラグインハイブリッド)
●全長×全幅×全高:4710×1915×1660㎜
●ホイールベース:2865㎜
●車両重量:2180kg
●エンジン:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
●最高出力:186kW (253PS)/5500rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/2500-5000rpm
●モーター:交流同期電動機
●モーター最高出力:52kw(前)/107kw(後)
●最大トルク:165Nm(前)/309Nm(後)
●駆動バッテリー:リチウムイオン電池
●バッテリー総電量:18.8kWh
●トランスミッション:電子制御前進8速ATギアトロニック
●駆動方式:電子制御AWD
●乗車定員:5名
●価格:969万円~
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●ボルボ・カスタマーセンター
TEL:0120-55-8500
雑誌『Safari』1月号 P206~207掲載
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