国内PHEV登録台数No.1のSUV! 〈レクサス〉NX450h+
流行に敏感な『Safari Online』読者なら、“ブランド初の〇〇”な〜んて言葉に、ピクッと反応しちゃうのは当然ですよね? しかもソレが、スタイリッシュなアーバン系SUVに導入された、新パワートレーンだったとしたら? ズバリ、イチ早く試したいに決まってる? ご安心ください。コチラ、そんな期待に120%の仕上がりで応えてくれること請け合いですよ!
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〈レクサス〉のミドルサイズSUV 新型NXには、〈レクサス〉ブランド初となるプラグインハイブリッドが用意され、恐ろしいくらいの人気を誇っているというのだ。現在国内プラグインハイブリッドで登録台数No.1。そんなNX450h+の魅力をご紹介したい。
さて、その前に北米でも高い人気を誇るNXのオーバービューをサラッとおさらいしよう。
2014年の登場以来、その絶妙のサイズ感と洒落たルックスで一躍人気者になったNX。なんと、先代だけでも世界95の国と地域で、約100万台もの売上を誇っている。
人気モデルの新型は“もれなく気合を入れて開発される”というセオリーどおり、新型NXは“次世代〈レクサス〉というブランド変革に向けた第一弾となるモデルに選ばれ、驚くほどの刷新が施されたのだ。
〈レクサス〉らしいエレガントかつ押し出し感の強いデザインや、うっとりするほど高品質なインテリアももちろんのことだけれど、その刷新の一番のキモが“走り”にあるというのが、今の〈レクサス〉らしくて興味深い点。なにしろ今、〈レクサス〉のブランドホルダーは豊田章男氏その人。レーシングドライバーとしての顔も持つ、豊田氏らしい刷新の方向性だ。
さらに冒頭に述べたとおり、ブランド初のプラグインハイブリッドを導入したことは、すなわち〈レクサス〉のこれからの電動化戦略をも主導するモデルになったということでもある。だから、NXはマニアックな視点でも、かなりユニークかつ注目すべきクルマってことは間違いない。
さて、そんなNX初となるプラグインハイブリッド、NX450h+だが、走り心地は実に成熟を極めている。まるではじめてと思えないほどの“こなれ感”なのだ。
まず、圧倒的に静かなのは当然として、フロントに2.5ℓ直4エンジンやパワーコントロールユニットなどを搭載し、床下にリチウムイオンバッテリーを搭載したという、重量級のユニットを備えているにも関わらず、実に軽やかでしなやかな走りを実現している。
試乗シーンは北八ヶ岳のふもとから中腹にかけての、かなりハードな登坂ワインディング。そこでもバッテリーの許す限り、EVライクなモーターの加速がグイグイと車体を押し出すし、エンジンが掛かっても、モーターのアシストがなくなることはない。
雪の多いエリアらしく、アスファルトはかなり荒れているが、重量ボディを感じさせないほど、サスペンションもフレキシブル。ラグジュアリーな“バージョンL”とスポーティな“Fスポーツ”という2つのグレードがあるが、Fスポーツのほうがロールを抑えて好印象だった。
EVモードで走れるのは88km。これならちょっとしたレジャーでもガソリンを一滴も使わないレベルだから、ちょっと遠くのゴルフ場まで、な~んていうプラスアルファのドライブも楽しめそう!
★DATA 〈レクサス〉NX450h+ “version L”
●全長×全幅×全高:4660×1865×1660mm
●車両重量:2010kg
●ホイールベース:2690mm
●エンジン:2.5ℓ直列4気筒
●エンジン最高出力:136kW(185PS)/6000rpm
●エンジン最大トルク:228Nm(23.2kgm)/3600~3700rpm
●フロントモーター最高出力:134kW(182PS)
●フロントモーター最大トルク:270Nm(27.5kgm)
●リヤモーター最高出力:40kW(54PS)
●リヤモーター最大トルク:121Nm(12.3kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:714万円