プロゴルファー今平周吾選手
ゲン担ぎはしないけど縁起のいい腕時計!
史上5人めとなる2年連続の賞金王に輝き、名実ともに日本ゴルフ界を牽引する存在となった今平周吾。その強さの秘密は、揺るぎないパッティング技術と、プレイ中の“時間の使い方”にあるようだ。そして、世界に向けて飛躍したこの記念すべき年を、ともに過ごした腕時計があるのだとか。その思い入れを語ってもらった。
ライダースジャケット9万3000円(タリアトーレ/トレメッツォ)、カットソー1万7000円(フェデッリ/トレメッツォ)、デニムパンツ3万2000円(PTトリノ デニム/ PT ジャパン)
実力と実績を兼ね備え世界を見据える若手ゴルファー
今平周吾選手
ゴルフは、タイムを競ったり、時間に制限のあるスポーツとはまた違った〝時〞の捉え方をする競技。今平周吾というゴルファーの強さの秘密も、そうした時間の使い方と無関係ではない。「ゴルフにおいては早さというより、打つまでの〝間〞をどう作るのかが大切。遅すぎればペナルティがつくし、早すぎても意味がない。自分が集中できるタイミングを作らなくてはならないんです。打つ前の素振りなどの動作を常に同じように行っているのも、それが理由です」そんな今平選手の腕時計は、〈オメガ〉の〝シーマスター ダイバー300M〞。どうやらその時計作りの哲学と自身のプレイスタイルに共通点を感じているようだ。彼の強さのひとつには、〝正確さ〞が挙げられる。男子ゴルフ界においては小柄なほうだが、それをハンディと感じさせない安定感が武器。コンパクトなスウィングから正確無比のショットを繰り出し、勝負を制してきた。
「僕はびっくりするような飛距離で勝負する選手ではなく、精度で戦うタイプ。〈オメガ〉は、オリンピックをはじめとする多くの国際的スポーツ大会に加え、全米プロゴルフ協会(PGA)のオフィシャルタイムキーパーも務めながら、計器としての精度の高さを追い求めてきたブランド。そういったスタンスに、共感を覚える部分が大きいですね」
〈オメガ〉の腕時計を手にしたのは2018年から。最初は〝シーマスター〞の別のモデルを使いはじめ、2019年に入ってゴールドのモデルを新調した。「これを使いはじめた2019年は2勝することができ、2年連続で賞金王を獲得することもできました。ゲン担ぎには囚われないようにしていますが、この時計だけは特別な気がして。試合中は動作に影響するので時計はしませんが、それ以外のときは常につけています」2019年は史上5人めとなる2年連続賞金王という偉業を達成する一方、課題にも直面し、それと向き合ってきた。
[オメガ]
OMEGA
シーマスター ダイバー300M
マスター クロノメーター
ケース径42㎜、自動巻き、SS+YGケース、ラバーストラップ。69万円(オメガ/オメガお客様センター)
耐磁性を高め、高級感を
増した都会派ダイバーズの傑作
シーマスター伝統の佇まいを継承し、セラミック製ベゼルなどの高級感あふれる意匠を盛りこんだダイバーズウォッチ。スケルトン針は18 Kゴールドで、波模様をレーザーで描いたセラミック文字盤も目を楽しませてくれる。
「海外メジャー4戦で予選落ちと、悔しい思いもしました。圧倒的に飛距離のある選手に20〜30ヤード置いていかれ、それに対応しきれなかったことも。ただ悔しさを糧にフォームなどを見直し、飛距離が伸びてきた手応えも感じています」地道な努力が無駄ではなかったことは、2019年12月末の世界ランキングが松山英樹に次ぐ31位に上昇し、自己最高を更新したことが物語っている。「50位以内の出場資格を得たマスターズに加え、東京2020 オリンピックも控えています。2人しか出場できませんが、その1人になりたいですね」正確無比なショットに世界が沸く瞬間を見られることに期待は高まるばかりだ。
●トレメッツォ
TEL:03-5464-1158
●PTジャパン
TEL:03-5485-0058
雑誌『Safari』3月号P182~183掲載
photo : Minoru Kaburag(i signo) styling : Hidenori Asai text : Takumi Endo