文字盤の様子が違う!?
それでも正真正銘〈パネライ〉の新作時計です!
まずはこちらの時計をご覧あれ。違和感ありません? というのは、文字盤をよ〜く見ると、インデックスの記号が統一されておらず、バラバラになっているから。12時位置はトライアングルで、1時、2時、10時、11時位置はローマ数字。3時、6時、9時位置はバーだし、4時、5時、7時、8時位置はアラビア数字という具合。「誰だい、こんなイタズラをしたのは!?」な〜んて、腹を立てる人もいるでしょうが、こちらはまぎれもなく〈パネライ〉の新作ウォッチ。でも、なんでこんなことになっているの!?
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〈パネライ〉といえば、1936年にイタリア海軍の特殊潜水部隊の要請により、低速潜水艇の乗組員が使用する時計を開発したのが歴史のはじまり。どうして過去を紐解いたかというと、こちらの新作時計ラジオミール カリフォルニア-47mmと関係があるから。
というのも、開発から3年後の1939年に勃発した第二次世界大戦で、実際にカリフォルニア-47mmが使用されたのだとか。もちろん新作の時計はその復刻版なワケだが、なんともエキサイティングな物語が隠されているモデルなのだ。
で、このユニークな文字盤は戦時下において、視認性を高めるため工夫されたもの。また、ブラウンのグラデーションがお洒落なベースには、ブランド名が刻印されていないことにも、お気づき? これは当時、軍事機密扱いであったため、記載が許されなかったからだそう。う〜ん、こんなドラマチックところも、男心をくすぐるポイントだろう。
ケース径47mm、手巻き、SSケース、カーフストラップ、100m防水。96万円(パネライ/オフィチーネ パネライ)
ケースには、経年変化したような独特の風合いが楽しめるエイジング加工を施している。さらにカーフストラップにはオイルを塗りこませていて、見た目はヴィンテージ感たっぷり。復刻モデルでありながら、当時の雰囲気が存分に堪能できる1本に仕上がっている。
ちょっとした会合に出席する機会が多いこの時期。人に語れる時計が手元にあれば、会話も弾んで盛り上がるはず!?
●オフィチーネ パネライ
TEL:0120-18-7110