【オーストラリア/ウルル】ロンギチュード131°
オーストラリア大陸の中央部、ノーザンテリトリーの荒野に鎮座するウルル(エアーズロック)とカタ・ジュタ。〈ロンギチュード131°〉は、このふたつの世界遺産を体感できる贅沢なテントリゾート。
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- 眺めのよいホテル! vol.2
砂漠に点在するテントは16張り。15のラグジュアリーテントは広さ63㎡。ベッドに寝ながらにして、床から天井までの大きな窓から、ウルルを望む。暖炉やデイベッドを置くバルコニーでは、昼間は迫力のウルル、夜には降ってくるような星空を独占。一面の砂漠で周囲に街や民家がないため、星や月の光もいっそう力強く感じるはずだ。
なかでも1張りのみのデューンパビリオン(2ベッドルーム)は、ウルルに加え、カタ・ジュタまでも視界に入る唯一無二の空間。バルコニーのプランジプールやアウトバックスタイルのバスタブからも、広大な砂漠の地平線を一望できる。家具はすべてオーストラリアのデザイナーが手掛け、アボリジニのアーティストによる作品がアクセントになっている。
このロッジのもうひとつの魅力が、経験豊かなガイドによるツアー。オールインクルーシブ制の宿泊料に含まれる内容でもかなり充実。ワイン片手に茜色に岩山を染めるウルルのサンセットや、5万個の電球を草花に見立てた屋外アートの“フィールド・オブ・ライト”、カタ・ジュタのウォーキングなどをラインナップ。別料金でテイラーメイドツアーやプライベートツアーもリクエスト可能だ。
そんな大冒険も、腹が減っては、はじまらない!? 夜明け前に出発するサンライズツアーでも、エスプレッソや焼き立てのペイストリーを用意。世界中から取り寄せた上質な食材と、近隣のブッシュで採れた食材を合わせた、この土地ならではの料理が自慢だ。星空の下のダイニング“テーブル131°”でディナーをいただけば、きっと忘れられない思い出に。
16棟のほとんどが、こちらのラグジュアリーテント。ウルルと向き合うようにベッドが配置されている。ベッドの先にあるバルコニーにはデイベッドとアームチェア、暖炉を設置。この部屋タイプはバスタブがなく、レインシャワーのみ
砂漠のプラットホームに築かれた“テーブル131°”。ここでのディナーは、屋外ダイニングのアイコン的存在。ワインのペアリング付き4コースディナーも宿泊料に含まれる
キャンプファイヤーに集うように、ラグジュアリーなテントを配置。宿泊条件は2泊以上。この非日常を十分に味わうには必要な日数
オーストラリア主要都市からエアーズロック空港まで約3時間。空港からクルマで約15分。自分で運転するなら、キングス・キャニオンから3時間、アリス・スプリングスから4.5時間。
広大な荒野にそびえる世界で2番目に大きい一枚岩がこちらのウルル。近隣にある36の赤い岩山が連なるカタ・ジュタの隆起や浸食は、大陸の誕生過程を想起させる。
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●Longitude 131˚[ロンギチュード131°]
住所:Yulara Dr., Yulara NT 0872, Australia
TEL:+61-2-9918-4355(予約)
料金:ラグジュアリーテントA$2100、デューンパビリオンA$4100(2名利用時の1泊1名料金、2泊以上)
URL:https://longitude131.com.au/
雑誌『Safari』7月号 P192~193掲載
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text : Chieko Koseki