大人の海男にふさわしいのは風格のあるビターな香り!
人気のフレグランスの定番といえば、シトラス。海男にすっと馴染むから、若い頃から愛用している人も多いかと。けれど、同じシトラスでも、小僧のような軽すぎる香りはいただけない。大人にふさわしい風格も欲しいなら、コレなんかどう!?
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FREDERIC MALLE
シャボンにアクア、スパイシー、香りにもトレンドがあるけれど、いつの時代も変わらず人気なのが、爽やかなシトラス系。シトラスとは、レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系のフルーティな香りで、誰からも愛される香調として、よく知られている。そして、シトラスならではのフレッシュ感は、海を愛するアクティブな男のイメージにもはまるから、誰でも一度は使ったことあるのでは? けれど、年齢を重ねるにつれて、ちょっと軽すぎる!? なんて迷いも出てきたり……。確かに同じシトラスでも、単純だったり、甘すぎたりするのは、小僧っぽくて大人には不似合い。年齢に関係なく支持される香調だからこそ、プラスアルファの風格やニュアンスのあるフレグランスを選びたい。
で、注目したいのが、〈フレデリック マル〉のパルファム。コチラは昨年の秋に日本へ本格上陸した、フランス発のラグジュアリー・パルファム ブランド。香水の本場だけあってその発想は革新的。なんと名立たる調香師にいっさいの制限を設けず、最高の原料と技術で究極の1本を作り上げている。そんなブランドのクリエイションを代表するのが、大人のためのシトラス系パルファム“ビガラード コンサントレ”。柑橘系フルーツをギュッとしぼったようなフレッシュ感がありながら、どこかビターで大人の男にふさわしい清涼感。嫌味のない軽やかな透明感の中に、すっと芯があるのが魅力だ。手掛けた調香師は長年〈エルメス〉の専属を務め、世界的な名香を生み出してきたジャン=クロード・エレナ。フレッシュなビターオレンジから、分子蒸留で取り出したエッセンスを55 %も処方するという斬新な手法を用いている。希代の調香師が培ってきた感受性豊かなセンスと最先端のワザが光るシトラスだからこそ、大人の男にしっくり馴染むってわけ。
圧倒的なシトラスノートに、かすかなローズや干し草、シダーのウッディベースをプラスしたパルファム。日本語で表された名前は、“柑橘の誘惑”。調香師ジャン=クロード・エレナが生み出したシンプルかつ斬新な香りが、海男のライフスタイルにぴったり寄り添う。100㎖ 3万円(フレデリック マル/フレデリック マルお客様相談室)
●フレデリック マルお客様相談室
TEL:0570-003-770
雑誌『Safari』6月号 P289掲載
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