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CULTURE カルチャー

2024.03.23


ハリウッド女優たちがプロデューサーを務める理由とは?(3)


ジョディ・フォスター

先駆けとなったジョディ・フォスター
ブラッド・ピットのプランBや、レオナルド・ディカプリオのアッピアン・ウェイなど、スター“男優”が設立に加わった製作会社は有名だが、近年はシャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビーのようなスター“女優”の製作会社が躍進めざましいハリウッド。たしかに女優が製作会社を設立するのは近年のトレンドのようにも感じられるが、時代を遡れば、その先駆けとなった人も挙げられる。

ハリウッドの歴史がはじまって間もない、1900年代の初めに、人気女優だったメアリー・ピックフォードは、早い時期からプロデューサーの肩書きを手に入れ、ユナイテッド・アーティスツの創設に参加。そのスピリットが今もなお受け継がれているのだ。

子役でデビューし、今年(2024年)のアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされ、今なお第一線で活躍するジョディ・フォスターが、自身の製作会社、エッグ・ピクチャーズ・プロダクションズを設立したのは、1992年のこと。前年に『羊たちの沈黙』(1991年)で2度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞し、『リトルマン・テイト』(1991年)で監督デビューを果たしていたフォスターは、ハリウッドで揺るぎない地位を築いていた。同社はフォスターの主演作『ネル』(1994年)や、監督作『ホーム・フォー・ザ・ホリデー』(1995年)などを送り出す。『イノセント・ボーイズ』(2002年)のように俳優としては脇役ながら、製作会社のプロデューサーとしての役割が大きかった作品もあり、フォスターの仕事ぶりは女優たちのひとつの指針になった。
 

  

 

『ドニー・ダーコ』(2001年)

フォスターの後を追うように、1995年、製作会社のフラワー・フィルムズを設立したのが、ドリュー・バリモア。自身が出演した『25年目のキス』(1999年)や、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ(2000〜2003年)、『ドニー・ダーコ』(2001年)などを送り出す。さらに『ローラーガールズ・ダイアリー』(2010年)でバリモアは初の長編監督に挑戦。製作・監督・出演という立場でひとつの作品をコントロールした。フォスターもバリモアも子役出身という共通点があり、映画業界での長いキャリアがプロデューサーへの欲求を高めたと考えられる。
 

  

 

リース・ウィザースプーン

ジョディ・フォスターやドリュー・バリモアのプロデュース作品では、自身が俳優として出演することが多く、それゆえに女性を中心としたストーリーがメインとなっているが、そのポリシーを徹底したのが、リース・ウィザースプーン。2000年に製作会社、タイプ・A・フィルムズを立ち上げた彼女は、その後、『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(2005年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。俳優業も絶好調となり、2012年に、女性主人公の映画に特化したパシフィック・スタンダードを設立した。そこで自身が出演せず、プロデューサーに徹したデヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』(2014年)、ウィザースプーンがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『わたしに会うまでの1600キロ』(2014年)などを製作。ウィザースプーンはプロデューサーとしての野心が強く、2016年にはパシフィック・スタンダードを子会社に置く製作会社、ハロー・サンシャインも設立した。ここでは自身が出演していない『ザリガニの鳴くところ』(2022年)など野心的なプロジェクトも手がけつつ、『ビッグ・リトル・ライズ』(2017〜2019年)や、『ザ・モーニングショー』(2019年〜)、『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』(2020年)といったテレビシリーズなどを大成功に導く。このハロー・サンシャインは2021年、元ディズニー幹部が立ち上げた新会社に買収されたことも話題に。評価額は9億ドルとされた。ウィザースプーンは引き続き、プロデューサー、会社経営の立場をキープしている。
 

  

 

ニコール・キッドマン

そのウィザースプーンと近い存在にいるのが、ニコール・キッドマン。『ビッグ・リトル・ライズ』で2人は共演しているだけでなく、共同でプロデューサーを務めている。キッドマンの製作会社、ブロッサム・フィルムズと、ウィザースプーンのパシフィック・スタンダードが、同作の原作の映像化権を共同で獲得したのだ。このあたりに、スター女優でプロデューサーとして“同志”の絆も感じられる。ブロッサム・フィルムズも、やはり基本精神は女性主体のストーリーの重視。キッドマンも出演する最新のドラマシリーズ『エクスパッツ 〜異国でのリアルな日常〜』(2024年)は、香港を舞台に女性たちの運命が交錯するドラマで、同社らしさが感じられる。

その他にもナタリー・ポートマンの ハンサムチャーリー・フィルムズや、サンドラ・ブロックのフォーティース・フィルムズ、サルマ・ハエックのヴェンタナローザなど、トップクラスの女優が設立した製作会社はいくつもある。ブラウンストーンズ・プロダクションを立ち上げたエリザベス・バンクスのように、自身の俳優としてのキャリアよりも、製作会社でのプロデューサーとしての仕事に重きを置くようになった女優も、近年は目にするようになってきた。『スパイダーマン』シリーズ(2002〜2007年)のベティ役などで人気を得たバンクスは、ブラウンストーンズで製作した『ピッチ・パーフェクト』シリーズの2作目、『ピッチ・パーフェクト2』(2015年)や、『チャーリーズ・エンジェル』(2019年)では出演を兼ねて監督も務めた。『コカイン・ベア』(2023年)のように監督に専念した作品もある。このように演じる側から作る側へシフトするのは、女優に限らず、ハリウッドではひとつの道筋になっている。

ハリウッド女優たちがプロデューサーを務める理由とは?(4)に続く
 

  

 

 
文/斉藤博昭  text:Hiroaki Saito
Photo by AFLO
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