まさかの展開に驚きっぱなし!『秘密への招待状』
基本的に映画とは、あらかじめ“こういう物語”という大枠を知ってから、観るかどうか決めるもの。とはいっても、すべてを知っては面白くないのは言うまでもない。できるだけ最小限の知識で観はじめれば、不意打ちの展開だって心から楽しめるからね。しかも、そんな驚きのある作品のほうが記憶に残りやすい。タイトルに“秘密”とある本作は、そう、このパターンだ。
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『秘密への招待状』
胸アツなポイントは?
“衝撃の真実は、新たな秘密へ入り口でしかない!”
というわけで、基本の設定だけ紹介すると……インドで孤児たちの世話に身を捧げるイザベルのもとに、多額の寄付をしたいという連絡が届く。申し出たのは、メディア会社を経営するテレサ。しかしそれには1つだけ条件があった。それは、イザベルがテレサに直接会いに来ること。そこでNYへ向かったイザベルだが、なぜかテレサの娘の結婚式にまで出席するよう引き止められ、なかなかインドに戻れない。
この作品、2006年のデンマーク映画『アフター・ウェディング』のリメイク。アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされ、日本でも公開されたので観た人もいるかもしれない。が、こうして再生されるということは、面白さを備えた物語の証明!
オリジナル版では、イザベルとテレサに相当する役が男性だったが、今回は女性に変更。イザベル役がアカデミー賞4回ノミネートのミシェル・ウィリアムズで、テレサ役が同じく4回ノミネート、1回受賞のジュリアン・ムーア。実力派キャストの本領発揮というムードが充満。
“秘密”といってもミステリーや謎解きではなく、登場人物の抱えた秘密が物語を大きく動かしていくので、高度な演技力に引きこまれる感覚だ。意外な展開は1回だけでなく、何度か襲ってくるのも本作の特徴。さらに、イザベルが宿泊するホテルや結婚パーティなど、NYでのラグジュアリーな面も要所に登場するので、旅行気分を満喫できる。そこも本作の大きな魅力だ!
『秘密への招待状』
原作/スサンネ・ビア、アナス・トーマス・イェンセン 製作・監督・脚本/バート・フレインドリッチ 出演/ジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ、ビリー・クラダップ 配給/キノフィルムズ
2019年/アメリカ/上映時間112分
2月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー