極上のストップモーション・アニメに感動必至!『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
『鬼滅の刃』が映画館をにぎわせているが、アニメといえばこの手法も愛され続けている。キャラクターや背景をわずかに動かしながら一コマ一コマ撮影する、ストップモーションだ。そのストップモーション・アニメで世界最高峰をいわれるスタジオライカの新作が公開。これはもう、至高のアートの域。普段アニメに興味のない大人も、素直に感動してしまうのでは?
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『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
胸熱なポイントは?
『インディ・ジョーンズ』を思わせるアドベンチャーぶりにワクワクする!
物語は19世紀、ヴィクトリア朝時代のロンドンからはじまる。未確認生物の発見に人生を捧げる探検家のライオネル・フロスト卿が、身長2mもある巨大生物“ビッグフット”を追い求め、アメリカ大陸へわたる。そこから想像を超えた、世界を股にかけるアドベンチャーが展開していく。
未知の生物を探す主人公には誰もが冒険心をくすぐられるが、声を担当するヒュー・ジャックマンが役にハマりまくっているので共感度はさらにアップ。冒険の相棒となる不思議キャラ、Mr.リンクとの軽妙なやりとりが笑える。
一部でCGも使われているものの、基本は手触り感のあるストップモーション・アニメ。その手法はオープニングから全カットで魔法のように、われわれ観客を魅了。ライオネル卿のスーツのテクスチャーなど、細部へのこだわりに目を向けるだけでも飽きないはず。だって、ライオネル卿の顔のパーツ数だけで、なんと3万9000通りもあるというから驚き!
舞台が19世紀ということで、アメリカ大陸の横断や世界の秘境への旅では、船や馬車、列車という乗り物もノスタルジック。船の揺れまで体感させる映像や、思いのほかスペクタクルなアクションまで用意され、実写のアドベンチャー映画を観ている気になっていく。これも、最高級ストップモーションの起こす奇跡かも!
『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
監督・脚本/クリス・バトラー 声優/ヒュー・ジャックマン、ザック・ガリフィアナキス、ゾーイ・サルダナ、エマ・トンプソン 配給/ギャガ
11月13日より、新宿バルト9ほか全国ロードショー。
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