戦場を駆け抜ける臨場感に心臓がバクバク!『1917 命をかけた伝令』
アカデミー賞で作品賞など10部門にノミネートされ、撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門で受賞。その評価も納得できる、想像を超えた臨場感、没入感をもたらすのが、この『1917 命をかけた伝令』だ。約2時間全くとぎれない、ワンカットに“見える”奇跡のような映像が完成。主人公とともに戦場を駆け抜けていく感覚は、映画というよりVR(ヴァーチャル・リアリティ)に近いかも!
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『1917 命をかけた伝令』
胸熱なポイントは?
“命懸けで伝令を届ける若き兵士の使命感!”
舞台はタイトルにあるとおり、1917年。第一次世界大戦で、1600人の仲間に作戦中止を知らせるため、2人の若きイギリス兵士が危険な戦闘区域を進んでいく。
息苦しい塹壕や、死体も転がる平原、敵が潜んでいそうな農家など、行く先々に危険が漂っているので、ワンカットの映像なのにまるで飽きさせない。しかも想像を超えた“瞬間”が何度も訪れるので、そのたびに主人公たちの気持ちになってドキドキし、驚き、激しく感極まってしまうのだ。
監督はサム・メンデス。実は前作『007 スペクター』でも、冒頭、メキシコシティでのジェームズ・ボンドのアクションを、信じがたいワンカットで撮影。観客の心をガッチリ掴んでいた。
もちろん2時間全部を一気に撮ったわけではなく、スーパー級の映像技術も駆使して全編を繋いでいるわけだが、その切れ目はまずわからないだろう。
そして戦闘機や爆撃のアクションにはCGも使われているが、リアル感が半端じゃない。無線での連絡もできなかった時代なので、すべて人力で伝令を届けるという使命が、主人公たちの勇気と決意をさらにドラマチックに彩る。
若き兵士たちのまっすぐな顔つきや、短い登場の実力派スターたちの味のある演技で、ヒューマンドラマとしての感動も超ド級だ!
『1917 命をかけた伝令』
製作・監督・脚本/サム・メンデス 出演/ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング 配給/東宝東和
2019年/イギリス・アメリカ/上映時間119分
2月14日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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