『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は1作目と3作目を振り返っておくとさらに面白い!
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映画館に行く回数が年にわずかの人にとっても、“マスト”な作品がある。「ミッション:インポッシブル」シリーズは、その筆頭格だろう。トム・クルーズの来日の話題もメディアを賑わせたばかり。大スクリーンでの至福体験をに期待している人も多いのでは?
1作目の『ミッション:インポッシブル』の公開が1996年。すでに30年近く、トム・クルーズのイーサン・ハント役が“現役”でいること自体、奇跡に近い。回を重ねるごとにアクションの過酷さも増すのが本シリーズの魅力だが、トムも60代に突入。さすがにセーブするのでは……という予想を軽々と裏切ってくる。今回の大きなチャレンジは、深海用の特殊ウェットスーツ&マスク(低酸素になるので10分間しか着用できない)による潜水と、飛行するプロペラ機の翼に乗るというアクション。特に後者は、風圧によってトムの髪の毛もとんでもないことになっており、“本当に挑んでいる”ことが伝わってくる。しかもかなり長い時間で展開するので、信じがたい臨場感に誰もが全身を硬直させることだろう。その他にも水着1枚で肉弾戦を披露するシーンでは、60代とは思えない筋肉美に驚かされる。
前作でもその存在が脅威となった、ヴァーチャル兵器“エンティティ”(日本語では“それ”と訳される)が、今回は人類を滅亡させるほどの攻撃計画を開始。それを阻止するべくイーサンと仲間たちの攻防が描かれるのだが、イーサンの過去も関係してくるし、1作目に短いシーンで印象を残したキャラが重要パートを任されるなど、シリーズ集大成の趣(おもむき)。過去作のポイントの映像も小まめに出てくるので、現在のイーサンの心情や立場もわかりやすい。もちろんおなじみのメンバーとの関係では、深い感動も用意されている。さらにトム・クルーズのもうひとつの当たり役である『トップガン』を連想させる演出は、映画ファンへのサービスか……など、とにかく飽きさせない作りで、映画=エンタメの誇りを感じさせる最新作。とはいえ、タイトルに『ファイナル』とあることで、このシリーズもついに終幕なのか? ラストシーンを観届けた後、それぞれの感慨に浸ってもらいたい!
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』5月23日公開
製作・出演/トム・クルーズ 製作・監督・脚本/クリストファー・マッカリー 出演/ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、イーサイ・モラレス 配給/東和ピクチャーズ
2025年/アメリカ/169分
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