あのホットハッチが大人っぽく! 〈フォルクスワーゲン〉ゴルフGTI
さあ、今年も大詰め、残すところあと1日! というわけで、2021年は来年早々1月7日から発売が開始されるこのクルマで締めくくりたい。オーダーするかどうか、この1週間でじっくり検討してほしいから。〈フォルクスワーゲン〉ゴルフGTIだ。
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2021年は8代目に進化したゴルフが到着した年だった。マイルドハイブリッドを搭載し、ダウンサイジングターボTSIに磨きをかけて登場した、新型ゴルフのガソリンエンジンモデル。そんなゴルフの兄貴分、ゴルフGTIはいったいどんな? と思っていたみなさん、安心して下さい。コチラはピュアなガソリンエンジンモデルとなっている。
振り返って言えば、正直、ゴルフのマイルドハイブリッドは凄くよい。特にワインディングなんかに持っていくと、DSG、つまりデュアルクラッチとターボがややニガテとする低速&ローギア域を、モーターのトルクがきれいに埋めてくれる。下のほうから隙間のないみっちりとした走り出しを見せてくれるからだ。
だけど、やっぱりGTIに対する思い入れって、そういうことじゃないじゃないですか。ピュアな“走り”を堪能できるホットハッチとして、やっぱりエンジンのパルスを感じながら走りたいですよね?
採用されたのは最新の第4世代2.0TSIエンジン。先代のゴルフTSIをベースとしたハイパフォーマンスモデル“ゴルフGTIパフォーマンス”と同等の、最高出力245PS、最大トルク370Nmを発揮するパワフルな諸元。組み合わされるのは迅速なシフトチェンジが可能な7速の湿式デュアルクラッチだ。
また、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックが標準で装備されるとともに、電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”と、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックを統合制御することが可能な“ビークルダイナミクスマネージャー”が採用され、今まで以上に正確なハンドリングを実現することで、クルマを思いどおりに操作できる。さらにオプションのアダプティブシャシーコントロール“DCC”を選べば、乗り心地をコンフォートからスポーツまで段階的に調整することも可能だ。このビークルダイナミクスマネージャー+DCCでは、個々のホイールの減衰力を毎秒200回調整し、俊敏で正確なハンドリングを実現するとのこと。
実際に乗ってみると、ホットハッチというよりは、至極素直で上品なキレ味を持つ、上質なスポーツカーになっていて驚いた。GTIだからといって扱いづらいことはなく、ものすごくリッチな印象だ。これこそが上記のビークルダイナミクスマネージャー+DCCの効力、そしてパワフルなエンジン+インテリジェントなクラッチの合せ技。とにかくすごく素直で大人っぽいのだ。
ちなみに、フロントアクスル、リアアクスルともに改良が加えられている。スプリングレートはフロントで先代比5%、リアは15%も引き上げられているが、カタい感じは微塵もない。むしろロールを感じるくらいのフレキシブルさで、普段のドライブでも快適に使えるだろう。
新時代のデザインもお洒落でシャープ。特にフォグランプの意匠はかなりアイコニック! もちろん“あの”タータンチェック内装も健在だ。
ゴルフGTI詣でを、是非新年の楽しみにしてみて!
★DATA 〈フォルクスワーゲン〉ゴルフGTI
●全長×全幅×全高:4295×1790×1465mm
●車両重量:1430kg
●ホイールベース:2620mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ
●最高出力:180kW(245PS)/5000~6500rpm
●最大トルク:370Nm(37.7kgm)/1600~4300rpm
●トランスミッション:7速デュアルクラッチオートマチック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:466万円~
●フォルクスワーゲン カスタマーセンター
TEL:0120-993-199