そそり立つ砂岩の渓谷と砂漠に囲まれた〈アワー ハビタス アルウラ〉!
サウジアラビアの観光ビザが解禁になったのは、4年半前。それまでは世界に固く扉を閉ざしており、知っているようで、よく知らない国だった。たとえば、サウジアラビアの北部では雪が降るって、知っていた? そんな未知のサウジアラビアで目下、〈アマン〉や〈シックスセンシズ〉など国際的なラグジュアリーリゾートが進出を予定しているのが、砂漠エリアのアルウラ。悠久の時をかけて浸食された砂岩の渓谷が連続し、世界遺産の考古遺跡の“ヘグラ”も擁する圧倒的な自然美と歴史的遺産を誇るスポットだ。
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- 眺めのよいホテル! vol.22
そんな注目のアルウラに2年半前にオープンしたのが、〈アワー ハビタス アルウラ〉。急成長を遂げる英国のリゾートグループの中東第1号だ。そそり立つサンドベージュの岩山に囲まれた非現実感たっぷりの敷地に、テントスタイルのヴィラが96棟。砂漠を高い位置から見わたせるインフィニティプールや、砂漠の中のトランポリンなど、アイコンとなる施設はどれもヒネリが効いてフォトジェニック。また、敷地内に点在する砂漠に溶け込んだインスタレーション作品の数々も、アートな感性を刺激する。
日替わりのアクティビティは、アート&カルチャーやウェルネスなどをテーマにバラエティ豊かにラインナップ。ヨガや瞑想、地元アーティストの生演奏、星空観察など、どれも興味深い。加えて、砂漠の中の屋外シネマなど、近隣の姉妹リゾートの〈キャラバン・アルウラ〉のアクティビティにも参加できる。食は、地元の生産者から旬の食材を仕入れ、見た目にも美しい中東料理と西洋料理のミックス。ドラマチックな景色が、料理をさらに引き立てる。
世界から見れば、リゾートとしては後発組。だからこそ、今にふさわしいツボをついたリゾートが実現できたのかも。
メインプールに併設したレストラン〈タマ〉。供されるのは、香辛料貿易の歴史から想起された中東料理をアレンジしたもの。プールのインフィニティエッジの向こうに地球が彫刻した砂岩のタワーや巨岩が連なる。
サステナブルな造りのヴィラが96棟。ラウンジデッキ付きやウェルネスに重点をおいたタイプなどに分かれるが、すべてが圧巻のキャニオンビュー。
アシャール渓谷の谷間に、秘密基地のようにリゾートが展開。
砂岩の渓谷や見わたす限りの荒野など、変化に富んだ砂漠の景観が見どころ。この絶景を、建築や施設が見事に借景として取りこんでいる。ヨガスタジオでも、大迫力の景色を眺めながらポージング!
アルウラへは、首都リヤドから国内線で約1時間45分。ドバイから国際線で直接入ることもでき、所要時間は約3時間。アルウラ国際空港からリゾートまでクルマで約50分。
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●アワー ハビタス アルウラ[Our Habitas AlUla]
住所:Ashar Valley, AlUla, Saudi Arabia
TEL:+966-14-821-3900
料金:アートキャニオン ヴィラUS$850~、アラビアン ヴィラUS$1170~、 アート セレスチャル ヴィラUS$1250~など
URL:https://www.ourhabitas.com/alula/
雑誌『Safari』4月号 P172〜173掲載
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text : Chieko Koseki