〈デンハム〉「石の上にも3年」という諺は、もはや過去のものになりつつある!?
今こそ、明るい未来をみんなで楽しく想像してみるときではないだろうか? そんなデザイナーの思いがあふれているような、カラフルボタンが備わったデニムパンツが登場。これなら穿くだけで気分も上がる。さて、3年後はどうしてる!?
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DENHAM
石の上にも3年。これはもしかしたら、若かりし頃、いろんな場面で聞かされた言葉かもしれない。今は辛く大変でも、辛抱して続ければ報われる日がくるという意味。しかし、現代のデジタル時代において、この3年という月日はかなり長い。おそらく3年後には、大きく世の中が変わっていて、人々のライフスタイルも様変わりしているはず。それに、そもそも辛抱して続けていることが存在しなくなっていることも起こりえる。そんな先が不透明な時代に、3年も同じことを続けることにはたして意味があるだろうか?
そう考えたかどうかはわからないが、この〈デンハム〉のデニムは、実際に3年間穿きこんだデニムをモチーフに作られている。3年穿き続けて、せっかくいい味出し感になっても、そのときのデニムトレンドがどうなっているかは誰にもわからない。だったら今、その3年後の味を手に入れて、今の時代に合ったシルエットで穿きこなすほうが理にはかなっているのかも!?
さらに、このデニムのスゴイところはそこだけじゃない。コレはなんと、この秋に発売開始した新シリーズ“メイド・イン・イタリア”の1本。なるほど、それでウエストの内側のブランドロゴの刺繍やフロントのボタンがカラフルなイタリアントリコロールになっているというわけか。そして生地は、ミラノの老舗デニム工場であるカンディアー二社のストレッチ生地を使用。サスティナブルな手法で作られたコットンから、通常のブルー×白ではなく、ブルー×黒の生地になっているので見た目にも深い色合いになっていることがわかる。また、シルエットはブランドで最も人気が高い定番“レイザー”を採用。
どう? この新しいデニムなら、もう石の上に3年も待たなくても、最高に味出しされて、美しいシルエットのデニムが今すぐ手に入るはず。
イギリス生まれのデザイナー、ジェイソン・デンハム。デニムのヴィンテージコレクターとしても知られる彼が2008年に、オランダのアムステルダムで設立したブランド。テイラリングを重視したフィッティングとこだわりのあるテキスタイルにより、世界中でたちまち人気に。6万1600円(デンハム/デンハム・ジャパン)
●デンハム・ジャパン
TEL:03-3496-1086
雑誌『Safari』11月号 P282掲載
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