
『殺し屋のプロット』(12月5日劇場公開)は、病によって記憶を失いつつある孤高の老ヒットマンが、人生最期の完全犯罪に挑むLAネオ・ノワール。『バットマン』や『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で知られる現代屈指の名優マイケル・キートンが監督・主演・製作の三役を務めた、彼にとってキャリアの集大成とも言える一作。共演にはアル・パチーノ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェームズ・マースデン、ヨアンナ・クーリクら豪華キャストが集結した。孤独な殺し屋の“終幕”を描き出す本作は、古典的なフィルム・ノワールのエッセンスを現代に継承する作品として、米バラエティ誌でも「デヴィッド・フィンチャー監督『ザ・キラー』を凌駕するLAネオ・ノワール」と絶賛された注目作だ。このたび、本作の公開に先駆け、マイケル・キートンが舞台裏を語る製作秘話コメントが到着した。
本作の舞台は、ハリウッドのお膝元ロサンゼルス。キートン自身も拠点を置く街だけに、物語の舞台設定には並々ならぬこだわりがあったという。キートンは、観光名所ではなく、日々の生活の中に溶け込む、どこか寂れたロケーションを選ぶことで、ロサンゼルスの独特な空気感を映像に刻み込んでいる。
「ロケ地がLAということが嬉しかったね。バレーの外れに“ここ誰が住んでるんだ?”って感じの場所があるだろう。昼間の2時にそういう寂れたモールを見てると不思議な気分になるんだ。あれがいいんだよ」。
さらに本作において、70年代のジャンル映画から強く影響を受けたと語る。
「“見慣れたけど見落とされている場所”を撮りたかったんだ。70年代の映画のように、ハイパーリアルで生々しい雰囲気を目指した。美しいわけじゃないけど、そこにあるままを映す。例えば、ストリップモールなんて全然魅力的じゃないし、その土地としてのプライドも感じにくい。でも、それこそがリアルなんだ」。
また、彼は笑みを浮かべながら「ロケハンは一日中でも語れるくらい好きだよ。典型的な観光名所じゃなくても、妙にアイコニックな場所ってある。人々は普段気づかないけどね。例えば、映画『2 days トゥー・デイズ』は本当に素晴らしかった。あの作品が徹底して描いていたあの空気を僕も目指したんだ。普段はただ車で通り過ぎるだけのストリップモールだけど、そのドアの向こうで何が起きているのか、誰も知らない。もしかすると、とんでもない出来事が進行しているかもしれない…そう想像するのが楽しいんだ」と続け、日常の中に潜む“奇妙な面白さ”を探求することも楽しみのひとつだったと明かす。
キートンが何より誇りに思っているのは、登場人物に命を吹き込んだ俳優たちの存在だ。
「物語を語るという行為には、ほかに代えがたい魅力がある。映像でしか伝えられないことや、言葉にせずとも伝わるものがある。そこが一番好きな部分だね。でも、何より誇りに思っているのは、登場人物たちに命を吹き込んでくれた、素晴らしい俳優たちの存在だ。彼らと一緒に仕事ができたことを、心から光栄に思っている」。
ストリップモールに漂うLA特有の乾いた空気や、老ヒットマンの最期を静かに照らす光と影が、俳優陣の繊細な演技が融合することで、『殺し屋のプロット』は新たなフィルム・ノワールの傑作として完成した。古典ノワールの精神を現代に甦らせたマイケル・キートン渾身の一作を、ぜひ劇場で体感してほしい。
『殺し屋のプロット』12月5日公開
製作・監督・出演/マイケル・キートン 出演/ジェームズ・マースデン、ヨアンナ・クーリク、マーシャ・ゲイ・ハーデン、アル・パチーノ 配給/キノフィルムズ
2023年/アメリカ/上映時間115分
『殺し屋のプロット』は12月5日より、kino cinéma新宿ほか全国公開!


































































