【映画まとめ】ティモシー・シャラメの出演映画5選!
『Safari Online』で配信してきたティモシー・シャラメの出演映画をまとめてご紹介!
『HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ』
製作年/2017年 監督・脚本/イライジャ・バイナム 出演/ティモシー・シャラメ、マイカ・モンロー、アレックス・ロー
ひと夏の甘くて危険な経験に昔を思い出す!
甘酸っぱくて、妙に心をざわめかせるフレーズが“ひと夏の経験”。本作のテーマは、まさにそれ。主人公は高校を卒業したばかりのダニエル。叔母の家で夏を過ごすため、都会から海辺のリゾート地へやってきた。そんな彼が、ひょんなことから地元のワルと意気投合。さらに、誰もが憧れる美女に恋をする……。危うさと、トキメキが詰まったザ・王道の青春ストーリーだ。
恋愛未経験な奥手のダニエルは、ワルで有名なハンターが誘う大人の世界に興味津々。好奇心はしだいにエスカレートしていき、ついには大麻を売りさばくことに。そんなダニエルを演じるのは、『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた若手注目株のティモシー・シャラメ。父を亡くして超不安定な青年の内面を、繊細な演技で見事に表現している。また、恋の相手となる魔性の美女役マイカ・モンローにも注目してほしい。セクシーすぎるその表情に、心をわしづかみにされる男子が続出中!
遊園地や花火、海岸の夕日など、気分を上げる描写が多いうえに、デヴィッド・ボウイ、ロクセットなどの音楽も映像と見事にマッチ。心地よい気分に浸ることができる。舞台が1991年なので、当時大ヒット中の『ターミネーター2』がちょこちょこ出てくるところも、映画好きには嬉しいところだ。後半は暴走化する運命に、海辺の町を襲うハリケーンが重なって、ハードな展開が用意されている。青春サマームービーらしく、甘さと苦さが入り混じった後味になっている。
『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』
製作年/2019年 監督・脚本/ウディ・アレン 出演/ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ
恋愛模様を雨で表現!
マンハッタン生まれの大学生ギャツビー(ティモシー・シャラメ)は、恋人の同級生アシュレー(エル・ファニング)とNYでロマンティックな週末を過ごすことに。張り切って完璧なデートプランを練るが、思いがけない出来事が重なって計画はみるみると崩れてしまう…。
雨のNYを舞台に、男女のままならない関係を描くウディ・アレン監督作。何もこんな大雨の街を駆けずり回らなくても! と思わされるほどザーザー降りの中、身も心もすれ違っていくアシュレーを追い、トホホな目に遭っていくギャツビーが気の毒に思えるような、そうでもないような…? 雨が上がるころ、果たして恋人たちはどんな結末を迎えるのか? 空模様以上に厄介な男女の恋愛模様を楽しめる。
『ドント・ルック・アップ』
製作年/2021年 原案・製作・監督・脚本/アダム・マッケイ 出演/レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、アリアナ・グランデ
惑星衝突で人類滅亡の危機に人々はどうする!?
天文学を専攻するミンディ博士と、教え子の大学院生ケイトが、地球に向かってくる巨大な隕石を発見。半年後に太平洋に墜落し、その被害は人類を壊滅させると予想される。あわてた2人は、アメリカ大統領に直訴するも、真剣に取り合ってもらえず、TV番組や、大企業を巻き込んで信じがたい大騒動へ発展。とりあえず彗星に攻撃を与えて進路を変えようとする作戦がはじまり……と、基本は地球滅亡のパニック映画なのだが、ノリは完全にエンタテインメント。
次々と事態が変わるジェットコースーターのような流れに乗せられつつ、ホワイトハウスやTV局の目を疑うような事実で超ブラックな笑いを誘ったりする。『サタデー・ナイト・ライブ』出身で、『バイス』などを手がけて、現在のハリウッドで最も勢いのあるアダム・マッケイ監督が、その才能を全開にした印象。
最初はさえない天文学者がメディアの人気者になるミンディ博士役にレオナルド・ディカプリオ。強気ながら、肝心な時に失敗する教え子のケイト役がジェニファー・ローレンス。このコンビのやりとりが最高に楽しいうえに、メリル・ストリープはアメリカ大統領役で大怪演。TVキャスターのケイト・ブランシェット、大企業CEOのマーク・ライランスと、ズラリ揃ったオスカー俳優が、それぞれ過去の作品とまったく違った演技。自身をパロったようなアリアナ・グランデも加わり、サプライズと笑いの連鎖が止まらない。彗星接近のカウントダウンの結果と、彼らの運命は? ここまで先が読めない作品も珍しいし、そのラストも軽々と予想を超えていく!
『DUNE/デューン 砂の惑星』
製作年/2021年 原作/フランク・ハーバート 監督・脚本/ドゥニ・ビルヌーブ 出演/ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド
未知の壮大な世界観!
原作は50年以上も愛され続け、最高の評価を受けているSF小説。『スター・ウォーズ』など多くの作品に影響を与え、1984年にはデヴィッド・リンチ監督で『デューン/砂の惑星』として映画化された。壮大な世界観なので、SFファンでなければ腰が引ける人もいるかもしれない。しかし、心配は無用。
今回の監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴは『ブレードランナー 2049』で名作を見事に復活させ、エイリアンと対話する『メッセージ』でも、SF映画ファン以外にも感動を届けた才人。10190年というはるか未来を舞台に、邪悪な一族によって、砂の惑星へ移住した青年ポールとその家族が、策略によって過酷な闘いを強いられる。基本はそれだけで、あとはひたすら未体験ビジュアルに身を委ねればいい!
何より圧倒されるのが、出てくるものの“巨大さ”。宇宙船はもちろん、砂の惑星の地中に潜み、物語でも重要な意味をもつモンスターキャラのサンドワーム(砂虫)。人間たちを見下ろすように迫ってくるそれらの映像に、ひたすら息をのむ。鳥のように羽ばたく翼をもった飛行機や、砂の惑星で人間が身につけるアイテムなど、デザインがやたら斬新でカッコいい。
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
製作年/2021年 原案・製作・監督・脚本/ウェス・アンダーソン 出演/ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、ティルダ・スウィントン、レア・セドゥ、フランシス・マクドーマン、ティモシー・シャラメ、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、エドワード・ノートン
まるで雑誌を読んでいるかのような面白さ!
舞台となるのは、アメリカの新聞社がフランスで発行する雑誌“フレンチ・ディスパッチ”の編集部。しかし編集長が急死したことで廃刊が決定。その最終号に載る記事が、3つのドラマとして展開していく。服役中の殺人犯にして天才画家の奇妙な運命(アート系)。学生運動とジャーナリストの物語(青春ストーリー)。そして警察署長の息子の誘拐事件(サスペンス)。その3つのほか、記者による街のレポートなど編集部でのあれこれも挿入され、映画なのに、お洒落な総合雑誌をパラパラとめくりながら楽しんでいるよう……と、またもや独特なムードが全編に貫かれているのだ。モノクロとカラー、さらにスクリーンのサイズが鮮やかに切り替わったりして、アンダーソン監督のこだわりが充満する。
カラフルな色づかい、左右対称の構図など、物語を忘れるほど映像のセンスに集中してしまうのも、この監督ならでは。とくに今回は、サスペンスパートでのグルメや、ロケで描かれる架空のフランスの街並が、強いインパクトを残す。さらに注目は、揃いも揃った人気&実力派スターたち。オスカー俳優だけでも4人。ビル・マーレイらアンダーソン組の常連に、ティモシー・シャラメら旬の俳優も集結。『007』での記憶も新しいレア・セドゥがみせる超大胆な姿は、ある意味、必見だ。彼らが、感情を爆発させる演技は抑えめにして、不思議なオーラの無表情で演じ続けたりと、これまた作品の新鮮な味わいに貢献。