【ネットフリックス】惑星衝突で人類滅亡の危機!?『ドント・ルック・アップ』
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映画はやはり“俳優”で楽しみたい。イメージどおりの存在感、あるいはイメージを覆す名演技や暴走演技……。スターたちのそんな魅力が満点以上に詰まったうえに、作品としても最後までテンションが途切れないのが、この『ドント・ルック・アップ』だ。
天文学を専攻するミンディ博士と、教え子の大学院生ケイトが、地球に向かってくる巨大な隕石を発見。半年後に太平洋に墜落し、その被害は人類を壊滅させると予想される。あわてた2人は、アメリカ大統領に直訴するも、真剣に取り合ってもらえず、TV番組や、大企業を巻き込んで信じがたい大騒動へ発展。とりあえず彗星に攻撃を与えて進路を変えようとする作戦がはじまり……と、基本は地球滅亡のパニック映画なのだが、ノリは完全にエンタテインメント。
次々と事態が変わるジェットコースーターのような流れに乗せられつつ、ホワイトハウスやTV局の目を疑うような事実で超ブラックな笑いを誘ったりする。『サタデー・ナイト・ライブ』出身で、『バイス』などを手がけて、現在のハリウッドで最も勢いのあるアダム・マッケイ監督が、その才能を全開にした印象。
最初はさえない天文学者がメディアの人気者になるミンディ博士役にレオナルド・ディカプリオ。強気ながら、肝心な時に失敗する教え子のケイト役がジェニファー・ローレンス。このコンビのやりとりが最高に楽しいうえに、メリル・ストリープはアメリカ大統領役で大怪演。TVキャスターのケイト・ブランシェット、大企業CEOのマーク・ライランスと、ズラリ揃ったオスカー俳優が、それぞれ過去の作品とまったく違った演技。自身をパロったようなアリアナ・グランデも加わり、サプライズと笑いの連鎖が止まらない。彗星接近のカウントダウンの結果と、彼らの運命は? ここまで先が読めない作品も珍しいし、そのラストも軽々と予想を超えていく!
『ドント・ルック・アップ』12月10日公開(12月24日よりネットフリックスで配信)
原案・製作・監督・脚本/アダム・マッケイ 出演/レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、アリアナ・グランデ
2021年/アメリカ/上映時間145分
Netflix映画「ドント・ルック・アップ」12月24日(金)より独占配信開始