結末が読めないクライムサスペンス!『キャッシュトラック』
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監督×主演の名コンビといえば、少し前なら、ティム・バートンとジョニー・デップ、あるいはマーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオあたりが有名だった。しかし映画ファンなら忘れていけないのが、この2人、ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサム。その最新作が公開される。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』でステイサムを映画デビューさせたリッチー。その後、『スナッチ』『リボルバー』で組んだ彼らが、16年ぶりに、まさに満を持してタッグを組んだ。待った甲斐はある。ステイサム、出てくるだけで異様なオーラが漂っているのだ。
現金輸送専門の警備会社にドライバーとして応募した主人公のパトリック。犯罪に遭うリスクも高い仕事なので、採用されるには運転や銃撃の技術も試されるのだが、彼はギリギリでパス。新米ドライバーとして仕事をこなすなか、輸送車を狙った事件も発生し……と、この映画の場合、ストーリーの“さわり”だけ知っておいた方が、途中からの展開に大いに驚き、楽しめるはず。ただ、これだけは想像できるだろう。ステイサムが主人公を演じていたら、ただ者ではない、ってこと!
ガイ・リッチーの映画のひとつのパターンは、犯罪絡みの登場人物たちが、各グループの視点でドラマを展開。時間も自在に前後したりして、それらが大きな事件でひとつに結びつく作りだ。
本作もこれを踏襲するが、いつものリッチー作品に比べると、コメディ色は封印され、シリアス&ハードなテイストが濃厚。そこが新しく感じるし、緊迫感やスリルをたっぷり味わえる。ラスト10分でも、どんな結末へたどりつくかわからない人も多いのでは?
少なくとも、ジェイソン・ステイサムの映画が好きな人なら、彼の本領が100%以上発揮されているので、大いなる満足感に浸れることは断言したい。
『キャッシュトラック』
製作・監督・脚本/ガイ・リッチー 出演/ジェイソン・ステイサム、ジェフリー・ドノバン、ジョシュ・ハートネット、スコット・イーストウッド 配給/クロックワークス
2021年/アメリカ・イギリス/上映時間118分
10月8日(金)よりロードショー
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