彗星群が地球直撃! そのとき、どうする!?『グリーンランド−地球最後の2日間−』
地球規模のディザスター(災害)が起こったとき、最も頼りになりそうなスターは誰? 映画ファンなら、この人、ジェラルド・バトラーの顔を思い浮かべる人も多くいるはずだ。この最新作でもバトラーが立ち向かうのは、空前の天変地異。なんと、急接近した彗星群が地球に衝突するというのだから大変だ!
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『グリーンランド−地球最後の2日間−』
胸アツなポイントは?“大災害のリアルな描写に驚愕する!”
ジェラルド・バトラーが演じるのは、建築技師のジョン。最初は彗星接近ということで、家族や近所の人たちと“世紀の天体ショー”というノリを楽しんでいたのだが、突如、軌道を変えた彗星が遠く離れたフロリダに激突。やがて48時間後に、最大級の彗星が地球とぶつかることが明らかになる。
この手のパニック映画は、各国のトップや有能なエキスパートが集結して大災害と闘うパターンと、主人公の家族の運命にフォーカスするパターンがある。本作は、明らかに後者。ジョンの一家はアメリカ政府によって数少ない“緊急避難者”に選ばれたのだ。空軍基地へ向かい、そこで輸送機に乗ればいい。つまり“ノアの方舟”のようなもの。しかし基地に行くまでに、想像を絶する試練が待っていた……。
パニック映画なので「これは、ありえない!」という描写があるのは当然だが、本作の場合、観ているこちらに余計なことを考えるスキを与えない。それくらい次々と事態が急展開していくのだ。ジョンの息子が病気でインシュリンの投与が必要な状況や、周囲の“選ばれていない”人との対立もあって、カウントダウンの脱出劇は一瞬も緩みがない。
そして要所に出てくる各地の悲劇も、リアリティ満点のビジュアル。ジェラルド・バトラーは『ジオストーム』で地球全体の自然災害に立ち向かい、『エンド・オブ・ホワイトハウス』などで単身、テロリストから大統領を守ってきたが、今回は徹底して家族の命に集中。しかしまたしても「この人に近くにいれば生き残れる!」という強烈な安心感を与えてくれて、さすがの存在感である。多くの要素で、ディザスター映画への期待をクリアする一作!
『グリーンランド−地球最後の2日間−』
製作・出演/ジェラルド・バトラー 監督/リック・ローマン・ウォー 脚本/クリス・スパーリング 出演/モリーナ・バッカリン、デビッド・マンソン 配給/ポニーキャニオン
2020年/アメリカ/上映時間119分
6月4日より全国ロードショー
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