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CULTURE カルチャー

2020.09.18


時間が逆行する未体験映像に驚愕!『TENET テネット』

新型コロナウイルスで大打撃を受けたハリウッドから、久々の超大作として放たれたのが、『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督のこの新作だ。これまでも未体験の世界に連れて行ってくれたノーラン。今回も、また予想をはるかに超える世界観と、過去のどんな映画でも観たことのないアクション映像を完成。まさしくスクリーンで“体感”すべき一作だ。

『TENET テネット』
胸アツなポイントは?
“1回観ただけでは理解不能!? 何度も観たくなる中毒性アリ!”



最大のポイントは、時間の“逆行”。主人公に託されたのは、未来に起こる第三次世界大戦を止めるミッション。謎めいた協力者たち、人類の滅亡をもくろむロシア人の武器商人とその妻が、主人公を激しい戦いへと導いていく。

オープニングのコンサート会場でのテロ事件から、怒涛の迫力である。まるで胸ぐらをつかまれ、画面に引きずりこまれるような感覚が、実にノーラン作品らしい。そして要所では、時間の逆行を示す超奇抜なアクションが繰り出されていく。

撃ったはずの銃弾が銃槍に戻り、クルマが逆走行し、崩壊したビルが元どおりになる。まわりは時間が順行している中、一部だけが逆行するから、カオスの風景だ。なにがなんだかわからないシーンも、後から逆行側の視点で描かれたりするので、そこではじめて意味を理解できたりする。

時間逆行の装置であるドアや、未来から送られてきた武器のアナログテイスト。『007』をはじめスパイ映画へのオマージュ。世界7カ国でのロケ。身長190cmというエリザベス・デビッキが演じるヒロインの不思議なオーラ……と、様々な見どころを揃えつつ、複雑な用語も飛び出したりして、おそらく1回観ただけでは理解不能な人も続出するはず。

しかしわからないまま観ていても異様なテンションに心がわしづかみされる。何度も観て、超難関なパズルを解きたい思いにかられるかも。そして可能なら、ノーランこだわりの映像を実感するためにも、IMAXスクリーンでの鑑賞を心からオススメしたい!

『TENET テネット』
製作・監督/クリストファー・ノーラン 出演/ジョン・デビッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、ケネス・ブラナー 配給/ワーナー・ブラザース映画
2020年/アメリカ/上映時間150分

9月18日より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito

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