男女逆転のシンデレラストーリーにグッとくる!『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
年末年始はなにかと大作が目立つけれど、それ以外にも“大穴”の映画はある。この『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』は、まさにそれ。男と女の“格差”がポイントになる、ある意味で王道のラブコメ。けれども、そこに今っぽいテーマが盛りこまれている。誰もが楽しめる極上エンタメ作品だ!
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『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
ムネアツなポイントは? 格差を乗り越える恋物語に熱くなる!
“格差”カップルの女性側は、アメリカ政府の国務長官を務め、次期大統領選に出馬するシャーロット。外見もキラキラな美人。対する男性側は、ジャーナリストのフレッド。仕事だけ考えれば、不釣り合いではなさそうだが、フレッドは新聞社を辞めて無職の状態。しかもファッションセンスはゼロで、どう考えてもモテるタイプじゃない。
しかし、ある接点をきっかけにフレッドがシャーロットの大統領選のスピーチ原稿を担当することになる。そこから2人の心は急接近。一見、ありえないような関係も、ホワイトハウスの“裏側”がきっちり描かれて説得力があるため、観ているこちらもスムーズに物語へ入りこんでしまうのだ。
この映画、キャストも最高のハマリ役。シャーロット役のシャーリーズ・セロンは、アメリカ初の女性大統領になってもおかしくない凛々しさに、持ち前の美しさが全開。そしてセス・ローゲンが、ちょっぴりかっこわるいけど、正義感だけは強いフレッド役で男子的共感を誘いまくる。
基本はコメディなので笑えるシーンがたっぷり。思わぬアクションもあったりと、サービス精神旺盛の快作。『ローマの休日』『プリティ・ウーマン』など懐かしの“格差を乗り越える”ラブストーリーを思い出す人も多いかも!
『ロング・ショット』
原案・脚本/ダン・スターリング 監督/ジョナサン・レヴィン 出演/シャーリーズ・セロン、セス・ローゲン 配給/ポニーキャニオン
2019年/アメリカ/上映時間125分
2020年1月3日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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