軽快さが小気味いい! 〈アウディ〉Q3 35 TFSI
各地からようやく雪の便りも聞こえはじめて、いよいよ本格的なウインタースポーツシーズン到来!? そのニュースを嬉しく思う人もいれば、「ふ〜ん」な〜んてドライな気持ちで眺めている人もいるに違いない。まあ、海好きやサーファーからすれば、この寒さはちょっと疎ましいもの。「そろそろ海通いもお休みかなぁ」なんて人もいるだろう。であれば、ここらで、次のサーフレジャー用SUVを物色するっていうのはどう?
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人気のお洒落系インポートSUVの中でも、高レベルの悪路走破性を求めないのであれば、“二駆モデル”という選択肢もある。そうすればハンドリングも軽快で燃費もよし。そして車両価格もお手頃になるかも。たとえば〈アウディ〉Q3 35 TFSI。四輪駆動由来のFFモデルで、走行フィールも抜群だ。
今年、フルモデルチェンジを果たしたQ3はミドルサイズのSUV。日本の道でも扱いやすいボディサイズで、一時品薄状態にもなったほど。そんなQ3は今回、モデル体系が非常にシンプルになった。
2.0ℓディーゼルターボを搭載したTDIはクワトロ、つまり四輪駆動のみ。そして今回ご紹介する1.5ℓガソリンターボを搭載するTFSIはFFのみの設定となっている。その理由は「ディーゼルの豊かなトルクがクワトロにベストマッチと判断したから」だそうだけど、正直に言えば、軽量・高剛性の〈アウディ〉ボディだから、1.5ℓターボでも充分にトルキーでパワフル。正直、このガソリンエンジンを指名買いする理由だってちゃ~んとある。
デザインはTDIもTFSIも同じ。四角いSUVタイプとクーペシルエットのスポーツバックが両方に用意されている。特に若い世代にはこの美しいスポーツバックを是非おすすめしたい。後ろ斜め45度から見たときのセクシーなヒップラインは「さすが〈アウディ〉デザイン!」と、眺めるたびに唸る絶妙な流麗さを誇る。サーフギアを積みこむときなど、海男にはむしろフロントデザインよりも親しみの深いのがリアデザイン。ここが美しければ、日々の所有満足度も格段に向上しそうでしょ?
写真はQ3 スポーツバックモデル
さて、肝心なハンドリングだけど、そもそもエンジンブロックの軽いガソリンエンジンということに加えて、1.5ℓターボという小排気量、さらに二駆ということで、重厚なディーゼルよりもアグレッシブでグイグイとした走りがむしろ魅力的。アクセルのタッチはさほど軽いわけではないけれど、少し踏みこめばサラッと雑味のない滑り出しを見せる。
さらに素晴らしいのは、この二駆の高級感だ。前後アクスルのバランスがよいのか、まるでFFと思えないほど旋回性能も直進性も抜群。このあたり、さすが四駆技術をベースにクルマづくりを続けてきた〈アウディ〉のなせるワザ、ともいえそう。
気になるお値段は、ディーゼル×クワトロが563万円から。対してこのガソリン×二駆(FF)が438万円から。ね、ちょっと魅力的でしょ?
★DATA 〈アウディ〉Q3 35 TFSI
●全長×全幅×全高:4490×1840×1610mm
●車両重量:1530kg
●ホイールベース:2680mm
●エンジン:1.5ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ
●最高出力:110kW(150PS)/5000~6000rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1500~3500rpm
●トランスミッション:7速Sトロニック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:438万円~
●アウディ コミュニケーションセンター
TEL:0120-598-106
text:Yuki Imai