Q5の真打はやっぱりディーゼル!? 〈アウディ〉Q5 40 TDI クワトロ
クルマに詳しい人ならご存知だと思うけど、今、輸入プレミアムSUV界には燦然と輝く“売れ線”が存在する。それがディーゼルエンジン搭載モデルだ。インポーター各社によってはモデル内販売比率のほとんどをディーゼルが占める、というツワモノもいたりするそうで、この勢いを見る限り、日本ではまだまだその流行が衰えることはなさそうだ。
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で、このトレンドの波に、意外にも最後発として乗っかって来たのが〈アウディ〉なのだから驚いてほしい。だって、モータースポーツ界において〈アウディ〉のディーゼルエンジンは、これまでル・マン24時間レースを8度も制したという輝かしい実績を持つ名品。その技術の粋がふんだんにフィードバックされた市販のものこそが〈アウディ〉ディーゼルエンジン群の総称=TDIってことだから、モタスポファンには「え、今更?」と言われても不思議じゃないのかも。だけど、待った甲斐はあるから安心して!
〈アウディ〉として実に40年ぶりに日本市場に導入されたディーゼルが搭載されたのは、やっぱりこれまた日本でドンピシャ人気のミドルサイズSUV、Q5。しかも、最後発らしくかなりオトクな値段設定で登場した。
ディーゼル=ちょっとお高め? そんな概念を覆すプライスタグは、エントリーモデル“Q5 40 TDI クワトロ”で636万円、上級の“Q5 40 TDIクワトロスポーツ”ですらも657万円と、TFSIのロウワーグレードよりも30万円ちょっともお安い。もちろん、オプションなんかで価格は変わってきちゃうけど、こうなったら断然、ディーゼルエンジンに興味が出てきちゃうのは当然でしょ。
さらに、「走りが値段によってスポイルされた!」な〜んてことが一切ないのは、さすが〈アウディ〉。搭載されているのは2.0ℓのターボディーゼルで、最高出力は190PS、最大トルクは400Nm。同クラスの競合車と、数字上はほぼ大差のないスペックだ。
とはいえ、〈アウディ〉らしさを見せつけるのが実はハンドリング部分。さすがヨンクのパイオニア“クアトロ”を冠するだけのことはある。特にコーナリング時、しかもターンアウトあたりの、ピタっと操舵がキマる感じは何者にも代えがたいプレジャー。路面に吸いつくような接地感も手伝って、エントリーグレードだなんて微塵も感じさせない上質なドライブが楽しめること請け合いなのだ。
さらに、ディーゼルモデルながら、静粛性にも優れている点もいい。運転席にいる限りでは、振動もサウンドも、ディーゼルモデルだと気づかないほど。さらにクルージングに入るとその静粛性はさらにアップ。低い回転数でクルーズできるディーゼルの特性を遺憾なく発揮する。もちろん、先に発売されたTFSI勢に引っ張られて標準装備も充実。特に予防安全系は充実しているので、こちらも嬉しい限り。
※写真はQ5 TDI 1stエディションブラックスタイリング(250台限定)
さらに今なら、見逃せないフェアも開催中。9月末まで頭金サポートやエコカー減税など“買う気”をソソるサポートが盛りだくさん。そうそう、10月以降は消費税だけでなく自動車関係諸税も改定になるから、自分のガレージ、見直してみたら?
★DATA〈アウディ〉Q5 40 TDI クワトロ
●全長×全幅×全高:4680×1900×1665mm
●ホイールベース:2825mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCコモンレール式ターボディーゼル
●最高出力:140kW(190PS)/3800~4200rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1750~3500rpm
●トランスミッション:7速Sトロニック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:636万円
●アウディコミュニケーションセンター
TEL:0120-598-106