〈ブランパン〉の“フィフティ ファゾムス”が進化中!
新たな“バチスカーフ”はシンプルにいくか、ロマンあふれる複雑機構でいくか!?
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機能性や堅牢性に優れ、その使い勝手のよさから高い人気を博すダイバーズウォッチ。タフなルックスを想像しがちだが、〈ブランパン〉の“フィフティ ファゾムス バチスカーフ”は、そのイメージと一線を画す、エレガントなスタイル。今回紹介する新作は削ぎ落としたミニマルデザインとコンプリケーションの2モデル。同じコレクションながら、対極にある2本、あなたならどっちを選ぶ?
黒ダイヤルのシンプル3針はシチュエーションを問わず万能!
ダウンジャケット5万3680円、デニムシャツ3万800円、カットソー1万6280円、パンツ2万3980円(すべてレミ レリーフ/ユナイト ナイン)
〈ブランパン〉の名作ダイバーズ“フィフティ ファゾムス”コレクション。その中でも、“普段使いできるサイズ”のダイバーズウォッチを目指したのが、“バチスカーフ”だ。いわゆる“ゴツさ”がない上品顔で、街使いにも違和感なく馴染んでくれる。
特にシンプルな3針モデルは、コーディネートのテイストを問わない。オン・オフ、どんなシチュエーションでも使えるのが嬉しいところだ。もちろん、ダイバーズだけに、高い防水性も備えている。たとえば、街で過ごして、そのままドライブがてらビーチに向かい波乗りへ、なんてときも問題ないスペック。つまり、遊びのフィールドをシームレスに繋いでくれるというわけ。
ケース径43㎜、自動巻き、SSケース、セイルキャンバスストラップ、30気圧防水。166万1000円(ブランパン/ブランパン ブティック 銀座)
リラックスしたスタイルに合わせるなら、グレーダイヤルはどうだろう。渋みと品のあるデザインが相まって、色の効いたコーディネートを腕元でさりげなく締めてくれる。モデル着用のこちらは43㎜ケースだが、より主張を押さえた38㎜ケースやカラーバリエーションも展開。自分らしいサイズやカラーを選ぶことができるのも、楽しみのひとつだ。
サンレイ加工を施したダイヤルは、光の当たり方によって、さまざまに表情を変えながら、美しい輝きを放つ。目盛りスケールはリキッドメタルを使い、サテン仕上げのベゼルと美しいコントラストを作り出す。印象的な長方形の針やインデックスには蓄光塗料を塗布し、暗所での視認性も確保。さらにセラミックインサートを使用したSS製逆回転防止ベゼルなど、ダイバーズとしての基本性能はしっかりと搭載している。
さて、そんな“バチスカーフ”が誕生したのは1956年。〈ブランパン〉初の本格ダイバーズ“フィフティ ファゾムス”がリリースされた3年後となる。では〈ブランパン〉というブランドが生まれたのは……なんと1735年! スイスのヴィレルで創業した、現存する世界最古の時計ブランドなのだ。
“革新こそ伝統”をテーマにして機械式時計にこだわり、ムーブメントの組み立てはもちろん、細部に施される装飾まで完全手作業。確かな技術と歴史をもつ、“マニュファクチュール”ならではのクオリティを世に出し続けている。シンプルに見える3針の“バチスカーフ”も、その背景を知れば、グッと奥深さが感じられるのではないだろうか。
都会的コーデに色気を足すコンプリケーションウォッチ!
コート19万8000円(ラルディーニ/トヨダトレーディング プレスルーム)、ニット7万9200円(ジョン スメドレー/リーミルズ エージェンシー)、サングラス4万8400円(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー)
そんなマニュファクチュールが生み出す時計の真骨頂がコンプリケーションモデルだろう。
今年発表された“バチスカーフ コンプリートカレンダー ムーンフェイズ”はその名のとおり、月や日付、曜日の表示に加えて、ムーンフェイズ機構を搭載した1本。
その卓越した技術……について語り始めたらとどまるところがないので、まずはルックスに注目。12時位置にコンプリートカレンダー、6時位置にムーンフェイズを配した見どころ満載のダイヤルは、シックな都会的スタイルのアクセントとして、映えることは間違いない。複雑機構を腕にまとうロマンが、色気となってコーディネートに現れる。
ケース径43.6㎜、自動巻き、セラミックケース&ブレス、30気圧防水。386万1000円(ブランパン/ブランパン ブティック 銀座)
繊細な機構を備え、エレガントな佇まいながらも、ブラックセラミックのケースに精悍さが漂い、スポーティな印象も併せもつ。さらに、サンレイ加工が施された盤面は、美しいブルーのグラデーション。ノーブルなカラーではあるが、どことなく海っぽさが薫り、身につける大人のアクティブなオフタイムが垣間見えるようだ。
耐傷性、耐腐食性、軽量性などに優れ、肌への刺激が少ないセラミックケース&ブレスを採用。驚くべきは、SSの約5倍という硬度をもちつつ、約25%も軽量ということ。軽快な付け心地で、傷がつきにくく、美しい状態を維持しやすいため、日常使いにもちょうどいい。マットな質感で深みのあるブラックは、洗練された印象を与え、都会的なスタイルにもベストマッチ。
“バチスカーフ コンプリートカレンダー ムーンフェイズ”は〈ブランパン〉初のハイテクセラミックブレスモデルとなる。特許を取得したピンが複数のリンクを結合する構造で、目を細かくして密接させることで、柔軟性を高めると同時にたわみを防ぐ。そうした繊細な工程が職人たちの手で丁寧に行われ、着用感に優れたブレスレットが仕上げられているのだ。
万能性をもつ3針モデルと語りどころ満載のコンプリケーションモデル。〈ブランパン〉の新作2モデルは、どちらも魅力十分だ。選ぶのに迷ってしまうのは当然だが、大事なのはどちらが“自分らしい”か。シンプルにいくのか、ロマンにあふれる複雑機構か、ライフスタイルと重ね合わせて、自分に似合う1本を導き出そう。もし、答えが出ないなら、そのときはもう、2本買い!?
●ブランパン ブティック 銀座
TEL:03-6254-7233
●ブランパン ブティック 大阪心斎橋
TEL:06-6281-1735
●ブランパン ブティック 日本橋三越店
TEL:03-6281-9953
●ブランパン ブティック 伊勢丹新宿店
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●ブランパン ブティック 阪急うめだ本店
TEL:06-6313-0749
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【着用アイテムの問い合わせ先】
●ユナイト ナイン
TEL:03-5464-9976
●トヨダトレーディング プレスルーム
TEL:03-5350-5567
●リーミルズ エージェンシー
TEL:03-5784-1238
●アイヴァン 東京ギャラリー
TEL:03-3409-1972
photo:Takaharu Tsuchiya(TUCCI), Tomoo Syoju(BOIL) styling:Takumi Tagawa hair&make-up:Michinori Kikuchi composition&text:Ryuta Ikegami(AM5:00)