薄型の世界記録を次々と塗り替え、60以上の国際的な賞にも輝いている〈ブルガリ〉のオクト コレクション。そのオクト コレクションに新たなタイムピースが誕生した。その名もオクト フィニッシモ オートマティック。同モデルといえば、2017年に発売され、オクト フィニッシモシリーズの歴史を語るうえで象徴的な役割を果たした存在。そのモデルへオマージュを捧げたのが、今回発表された10周年記念モデルというわけ。で、驚かされるのが、文字盤のデザイン。なんと初期に描かれた手書きのスケッチ画を反映しているんだとか。これは是が非でも手に入れたいところだけど、残念ながら発売後、早々に完売してしまったそう!
2017年に発表されたオクト フィニッシモ オートマティックは、当時のマーケットでは最も薄い超薄型時計。厚さわずか5.15mm(ムーブメントの厚さは2.23mm!)を実現し、3度めの世界記録を樹立したモデル。新作となる10周年記念モデルは、そのコレクションの美学を見事に体現したタイムピースとなっている。
パンテオンなどのアーチを飾る幾何学的なモチーフからインスピレーションを得たケースは、素材にチタンを採用。独特の8辺から成る建築的なデザインは、実に精悍でたくましい印象。表面にはサンドブラスト加工が施されていて、大人にふさわしい落ち着いた雰囲気に仕上げている。
そして何より目を引くのが、手書きで描かれている文字盤のデザイン。これは、プロダクト クリエイション エグゼクティブディレクターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニが鉛筆で描いた、初期のスケッチ画なんだとか。コレクションの原点を文字盤に採用するなんて、いやはや、さすがはメゾン。こうして眺めているだけで、ファブリツィオの情熱や優しさが伝わってくるだけに、10周年記念モデルとして、これ以上のデザインはないだろう。
針はPVD加工を施したブラックでカラーリング。7時と8時位置の間には、手書きのスモールセコンドを配している。ムーブメントはBVL138 機械式マニュファクチュールムーブメントで、パワーリザーブは約60時間。
ケースバックはシースルーになっていて、そこからは美しいコート・ド・ジュネーブ装飾やアングラージュ(面取り)装飾、ペルラージュ装飾が眺められる。
200本限定。ケース径40mm、自動巻き、チタンケース&ブレス、3気圧防水。185万9000円(ブルガリ/ブルガリ ジャパン)
一体型のブレスレットは、こちらもチタン製。しなやかなリンクが繫がる滑らかな仕上がりで、手元にしっくりと馴染んでくれる。
初期のスケッチ画を文字盤に反映した、〈ブルガリ〉の10周年記念ウォッチ。これなら、完売したものうなづける出来栄えでしょ!?
●ブルガリ ジャパン
TEL:03-6362-0100
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