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URBAN SAFARI アーバン サファリ

2023.03.18

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、
快適ジャケットもダブルを選ぶ。

ビジネス服の主役を担うジャケットも、快適さに重きを置いて選ぶ時代。ただ、そんな時代だからこそ、保つべき貫禄をしっかり印象づけられる力量が問われているのかもしれない。そこで頼りになるのが、テイラードにおいて一流を体現するブランドのダブルブレスト。ダブル特有の風格を、羽織るような、極めて軽やかな仕立ての中で享受できるだろう。

GIORGIO ARMANI

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。Vゾーンが広すぎず、着丈も短めなコンパクトシルエットが、ストライプの清涼感を引き立てる。両袖もすっきりとしたフィッティングで、Tシャツの上に羽織る“ビズカジ”スタイルで違いを印象づけることも。ジャケット51万7000円、Tシャツ4万5100円、パンツ20万1300円、バッグ35万2000円(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)

軽量・爽快だけで終わらない
8つボタンの品格ジャケット。


清々しさの演出に向くストライプジャケットも、ダブルブレストなら貫禄と清潔感の両方を印象づけられる。しかもこれは、カシミヤ混コットンを贅沢に使った1着。優雅なドレープを描き出し、一段上の着心地も味わえてしまう。前合わせは、昨今多い6、もしくは4ボタンではなく、あえてクラシック色の強い8ボタンを採用。これをひとつ掛けで着るとウエストの絞りが強調。美しく洗練されたシルエットが、品格アップにひと役買ってくれる。

BRUNELLO CUCINELLI

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。職人が手作業で仕上げたヴィンテージ調メタルボタンは、フロントに加え、ボタンホールを施した袖口のアクセントとしての役割も担っている。ジャケット43万7800円、シャツ5万9400円、ネクタイ3万3000円、ポケットチーフ2万9700円、パンツ7万9200円、バッグ23万1000円(以上ブルネロ クチネリ/ブルネロ クチネリ ジャパン)、その他はスタイリスト私物

深すぎない前合わせで、
軽快さを呼び込む。


上質なリネン特有の柔らかな発色が目を引く1着は、前合わせを浅く仕立てた“ワン アンド ハーフブレスト”が特徴的。ボタンを閉じた際はもちろん、外して着た際もすっきりとしたシルエットで着こなせる。ほどよく強調した肩線と、美しく沿わせたチェストまわりのラインが、着用した際に男性らしい体格を描き出す。

POLO RALPH LAUREN

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。伸縮性を持たせたポリエステルベースの生地は、ウールがブレンドされているため、カジュアルな印象に傾きすぎず、品よく着こなせる。セットアップとして着こなせる共布のトラウザーズは、ウエストにドローストリングスが付いたイージーパンツ仕様。ジャケット11万円、パンツ5万5000円、ニット参考商品(以上ポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン)、その他はスタイリスト私物

肩の力は抜いても気は抜かない
楽ジャケ姿に。


通気性と伸縮性に優れる今どきのジャケットも、〈ポロ ラルフ ローレン〉なら品のよさが段違い。前身の上半分と襟、肩まわりに毛芯を使う“ハーフキャンバス”仕立てのダブルブレストのシルエットは、楽ちんすぎる着心地とは裏腹のスタイリッシュさがある。ウール混のストレッチ素材は、シワになりにくいのも嬉しい。

LORO PIANA

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。“ウィッシュ・コットン・カシミヤ”の味わい深い紺に対し、色味が近いニットタイとインディゴ色のシャツを合わせたスタイル。紺の多彩な表情を引き出すことで、この色特有の清涼感をより強く印象づけられる。パンツは、紺が抜群に映える白に。ジャケット55万3000円、シャツ8万2500円、パンツ8万9100円(以上ロロ・ピアーナ/ロロ・ピアーナ ジャパン)、その他はスタイリスト私物

デニムのような軽快さを
確かな仕立てで。


ネイビージャケットとしては出色の爽快感を放つこの1着。経糸に極細ウール素材のウィッシュとカシミヤ、緯糸にコットンを用いた生地に洗いをかけ、デニムのような風合いに。一方、仕立て自体はサルトリアルの伝統的な技法に忠実なフルライニング仕様。着心地は爽やかながらその装いからは精悍さが際立つ。

LARDINI

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。ニットの欠点とされる着崩れを独自製法で抑えた、“ライクニット”シリーズの新作。美しく返るラペルやほどよくシェイプされたウエストから仕立てのよさが伝わる一方、伸縮性や柔らかさは保たれている。ジャケット16万5000円、ニット4万8400円(以上ラルディーニ/トヨダトレーディングプレスルーム)、パンツ3万1900円(ブリリア 1949 /トヨダトレーディング プレスルーム)

ニットとテイラードジャケットの
いいとこ取り。


ニットジャケットの優しい着心地を、品格を放つピークドラペルのダブルブレストで享受できる1着。ニットは型崩れしやすい点が短所だが、これは伸縮性のある裏地で補強しているため、カーディガンのような着用感と美しいシルエットの両立が叶えられる。コットンリネンを生かした爽やかな編み柄も魅力。

BELVEST

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。シルクとリネンを混紡したウールの採用で、洗練されたシルエットを描きながらカラダを優しく包み込むような着心地を担保。ダークトーンのシャツでVゾーンを引き締めてあげると、ブルーと白を掛け合わせたチェックを、清々しく引き立てられる。ジャケット18万7000円(ベルヴェスト/伊勢丹新宿店)、パンツ3万7400円(ラトーレ/コロネット)、その他はスタイリスト私物

アンコンジャケットとしては
白眉のエレガントさ。


春らしい配色が目を引くこのチェックジャケットは、ラペルにだけ芯材を使い、ダブルブレストならではのグラマラスなVゾーンを演出。カラダのラインに美しく沿わせた立体的なシルエットはカッティングとアイロンワークのみで生み出し、アンコン特有の軽やかな着心地をあますところなく楽しめる1着に。

TAGLIATORE

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。〈タリアトーレ〉のジャケットは、肩線を意図的に後ろ身頃側にずらした仕立てが特徴的。これにより日本人の体型に多い前肩が美しく見えるようにフィットし、腕の可動域も確保されている。ジャケット14万800円(タリアトーレ/トレメッツォ)、ニットポロ4万2900円(ドルモア/バインド ピーアール)、パンツ4万700円(ピーティートリノ/ PT JAPAN)、その他はスタイリスト私物

洒落者が認める名作を
夏素材のダブルで。


〈タリアトーレ〉の定番アンコンジャケット“モンテカルロ”を、ダブルブレストに仕上げた新作。やや高めの位置から強めにシェイプさせたウエストによって胸まわりのたくましさが強調され、凛々しいシルエットで着こなせる。その一方で、シルクリネンを用いたツイーディな生地は、清涼感と上品なドレープが印象的。

BRIONI

やっぱり“上司の貫禄”は大事だから、快適ジャケットもダブルを選ぶ。ニットポロでカジュアルさを加味した装いにもよく映え、品のよさもしっかり保てる。インナーと靴のトーンを合わせれば、ジャケットのライトブラウンが品よく引き立つ。ジャケット〈スーツ価格〉81万4000円、ニット12万4300円、ポケットチーフ参考商品、シューズ参考商品(以上ブリオーニ/ブリオーニ クライアントサービス)

リラックスして着ても
格の違いは一目瞭然。


〈ブリオーニ〉も、芯材を極力使わず洗練されたシルエットを描き出せるテイラードの名手。見た目からもソフトさが伝わるこの1着でも、その真骨頂が味わえる。リラックスフィットの定番の“プルーム”というモデルをベースに肩幅をやや広めに設計し、ウエストを細めにシェイプ。長すぎない着丈も相まって、男性らしいシルエットが際立ち、軽快さも印象づけられる。共布のトラウザーズと着用すれば、仕立てのよさから伝わる貫禄が際立つ。

Information

●ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL:03-6274-7070

●ブルネロ クチネリ ジャパン
TEL:03-5276-8300

●ラルフ ローレン
TEL:0120-3274-20

●ロロ・ピアーナ ジャパン
TEL:03-5579-5182

●トヨダトレーディング プレスルーム
TEL:03-5350-5567

●伊勢丹新宿店
TEL:03-3352-1111

●コロネット
TEL:03-5216-6521

●トレメッツォ
TEL:03-5464-1158

●バインド ピーアール
TEL:03-6416-0441

●PT JAPAN
TEL:03-5485-0058

●ブリオーニ クライアントサービス
TEL:0120-200-185

『Urban Safari』Vol.32 P14~17掲載

写真=野口貴司 スタイリング=中川原 寛 ヘア&メイク=中嶋竜司 文=遠藤 匠 構成=大嶋慧子
photo : Takashi Noguchi styling : Kan Nakagawara(CaNN) hair&make-up : Ryuji Nakashima(HAPP’S) text : Takumi Endo composition : Keiko Oshima
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