最高峰を知る大人が選ぶ〈ジョンロブ〉。
名作が“黒スウェード”になると貫禄もお洒落度もますます圧倒的。
表革にはない優しい風合いで、足元に柔らかなニュアンスを与えてくれるスウェードシューズ。特に黒革の場合は、ベルベット顔負けの上品さを印象づけられる。しかもそれが最高峰と名高い〈ジョンロブ〉が手掛けた1足ともなれば、醸し出される貫禄も雲上級となる。名靴と呼ばれる3型のいずれかで、秋冬の装いを品よく仕上げてみてはいかがだろう。
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[ ニューリン ]
流れるようなフォルムを描くアーモンドトウが特徴的な"8695"木型を採用した、気品あふれるシングルストラップのジョドファーブーツ。日本からのリクエストを受け、今期の新色として黒スウェードがお目見えした。27万7200円(ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン)
[ フィリップ Ⅱ ]
お馴染みの内羽根式のキャップトウもぐっとシックな印象に。ウエストを絞り込み、小ぶりのヒールカウンターで抑揚をつけた、シャープでエレガントな細身木型を採用。トウチップの継ぎ目に施された穴飾りも目を引く。27万7200円(ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン)
[ ロペス ]
1950年代に誕生し、世界中で愛されている名品ローファー。楕円を描くサドルの窓が、特徴的な意匠として有名。木型はローファー専用の"4395"で、ほどよい丸みのラウンドトウが吸いつくようにフィットする。23万1000円(ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン)
同じ黒革の靴でありながらスムースレザーとはまた違う品があり、華やかさとともに貫禄も印象づけられるのが黒スウェードシューズ。柔らかに起毛されたその表情には温かみもあり、秋冬の装いの引き立て役としての期待にも応えてくれる。そんな黒スウェードの靴が、〈ジョンロブ〉の名品にもラインナップされていることをご存知だろうか。同社の真骨頂は、木型の美しさ。足の形状に心地よくフィットさせながら、それを美しく見せるために研ぎ澄まされた木型は、芸術作品と呼んでも遜色のない完成度の高さを誇る。一方で、同社が採用するレザーも一級品。それは黒スウェードにおいてもいえることで、エルメスグループとして最高級の革を厳選しているがゆえに、柔らかに毛足を整えた裏革はまるでベルベットのような上品さをたたえている。そんな黒スウェードを芸術作品のような木型に乗せた名品の貫禄は、ご覧のとおり。その一方で、表革ほどドレス感を主張しないため、最近のカジュアル寄りのビジネススタイルにもよく映える。ここから〈ジョンロブ〉の名靴の魅力を知るのも悪くない。
●ジョン ロブ ジャパン
TEL:03-6267-6010
URL:www.johnlobb.com
『Urban Safari』Vol.30 P21掲載
※記事内で紹介している商品はすべて税込みの価格です。
photo:Tomoo Syoju(BOIL) styling:Kan Nakagawara(CaNN) text:Takumi Endo composition:Keiko Oshima