Autumn Flower
ニコライ・バーグマンが教えてくれる、草木だけを束ねて秋の移ろいを楽しむ。
部屋を心地いい空間にするために、季節感を大切に花選びをするのが、ニコライ・バーグマン流。秋はどんな花を生けると、心を豊かにしてくれるのだろうか。
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「夏は生命力のある華やかな花が多いですが、涼やかになってくる秋は、植物の色も自然と落ち着いてきます。実は、こういった移りゆく季節の花を種類豊富に楽しめるのも、四季のある日本ならではです。なかでも、無彩色の秋の植物がおすすめです。エネルギッシュな夏が終わり、新しい季節のはじまりを感じます。たとえば、ススキやアワ、ラグラスなどがいいですね。この時期は花ではない草や枝の質感を見せ、あえてほかの花を組み合わせずに無彩色を中心に楽しむのが最適です。草木だけを束ねてブーケ調にして生けると、夏の疲れが解消されて癒されます」
夜長をゆっくり楽しむためにも、秋の草木を生けてみてはどうでしょう。
アワやエノコログサ
「草木をブーケのように組むなら、枝葉のシルエットやユニークなディテールが見えるガラスの花瓶が最適です」
今回は、アワ、ワレモコウ、ヒペリカム、アマランサス、エノコログサの5種を使用。太めの枝を中心にスパイラルに組み、細めの枝を間に差し込む。枝葉の量や位置のバランスをとるときは、上から見ると追加すべき空きが見つかりやすくなります。水は入れすぎないのがコツ。花瓶の約20%が目安です。1日1回取り替えると長持ちします。
Nicolai Bergmann[ニコライ・バーグマン]デンマーク出身。今までにない個性的なフラワーボックスを考案し、人気を不動のものに。4月に箱根・強羅に“ニコライバーグマン 箱根 ガーデンズ”をオープンした。
ニコライがこれまでに作った100を超えるデザインのフラワーボックスを福岡・太宰府天満宮、および宝満宮竈門神社を舞台に披露。ほかに世界でひとつだけのアート作品も展示。開催期間は、10月20日(木)~23日(日)。
TEL:03-5464-0716
●ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン
TEL:03-5464-0743
URL:https://nicolaibergmann.com/
『Safari me time』Vol.9 P23掲載