東京タワーを眺めながら、最上級の料理と感性に言葉を失うかも!?
2025年7月1日、日本初の〈フェアモント〉ブランドとして開業した〈フェアモント東京〉。〈ブルーフロント芝浦 タワー S(BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S)〉の35階から43階に位置しているラグジュアリーホテルだ。その最上階のレストランは、最高というしかない。
[ドリフトウッド バー&グリル]
キラキラ光る夜景だけでも気分が高まる
その〈フェアモント東京〉の最上階にあるのが〈ドリフトウッド バー&グリル(DRIFTWOOD BAR & GRILL)〉。東京タワーと都心のスカイラインを望み、温かみのある照明や心地よいサウンドに包まれた、大人のための社交場だ。
料理を統括するのは総料理長のトーマス氏。アジアに根ざした美意識とグローバルなキャリアで培った感性を融合させ、サステナビリティにも配慮したガストロノミーを追求している。
シェフを務めるのは伊藤晴通子氏
2026年4月から〈ドリフトウッド〉のシェフを務めるのが、フィリピンと日本にルーツをもつ伊藤晴通子(いとうせつこ)氏。街場やホテルのファインダイニングで研鑽を積み、トーマス氏も“日本の食材を上手に使い、グリルなどのテクニックが素晴らしい”と高く評価する実力派だ。グリルやスモークによって素材の持ち味を力強く引き出している。
充実したアラカルトを、そのときの人数と気分で選ぶのがおすすめ。
これ以上ない夜景と料理で最高の時間を過ごせる
“アスパラガスのグリル”
まずオーダーしたいのが、“アスパラガスのグリル”(2000円)。立派なアスパラガスにハーブオイルをまとわせ、しっかりと焼き目をつけた。表面は香ばしく、中はみずみずしさを残していて、噛むほどに青々しい風味と甘味が広がる。添えられたレモンを搾れば爽やかさが加わり、シンプルだからこそグリルの技術が際立つ一皿。
“藁焼き鮮魚のカルパッチョ”(3600円)は、藁でスモークしたハマチを用いた華やかな冷前菜。ハマチは脂の旨味がありながら、藁の燻香によって味わいに奥行きが生まれる。海苔のピューレが磯の風味を加え、ザクロのビネグレットとルビーグレープフルーツの酸味が清々しい。トビウオの卵のプチプチっとした食感も小気味いいアクセントだ。
“ドリフトウッド サーフ&ターフ シェアリングプラッター”
〈ドリフトウッド〉の真骨頂ともいえるのが、“ドリフトウッド サーフ&ターフ シェアリングプラッター”(2万8000円)。グリルポークリブ、オーストラリア産アンガス牛ステーキ、サステナブルなカナダ産ロブスターのテール、ブラックタイガー、コーンブレッドを一皿に盛り合わせた、圧巻のビジュアル!
大ぶりのブラックタイガーは身がたっぷりと詰まっていて、殻が外されているから食べやすい。弾力のあるロブスターは、噛み締めると上品な甘味と滋味が広がっていく。アンガス牛ステーキは美しいロゼ色に焼き上げられ、赤身肉ならではの快味を存分に堪能できる。骨付きのグリルポークリブは肉の旨味が濃厚で、ほのかに差す甘味がいい。ポレンタと小麦粉からつくられたコーンブレッドはリッチな味わいで、肉や魚介類の合間に食べるのにぴったりだ。箸休めの自家製ピクルスにも、ひと仕事。マリネする前に野菜をグリルしているから、香り高い。
“和牛ブリスケットの自家製スモーク 柿&栗のサルサ タマリンドジュー”
“和牛ブリスケットの自家製スモーク 柿&栗のサルサ タマリンドジュー”(6500円)も必食。厚みのある肉にコーヒーをまとわせ、桜のチップでなんと9時間もスモークした。厚みのあるブリスケットは表面が黒々と香ばしく、桜の燻香とコーヒーのほろ苦いニュアンスが複雑に重なる。ほろりとほどけるような食感で、タマリンドソースの甘酸っぱさに、柿と栗のサルサが優しい甘味を添える。
“ローストバニラクレームブリュレ”
食後は、“ローストバニラクレームブリュレ”(3000円)で決まり。プレートを覆うように大きなブリュレチュイールがのせられていて、見た目からしてインパクト抜群。パリパリっと割ってみると、香り高いローストバニラビーンズのクリーム、スモークブルトンキューブ、黒糖のエスプーマ、焦がしトンカ豆のアイスクリームが現れる。バニラとトンカ豆の甘く妖艶な香りに、黒糖のコクが重なり合う。
左の“ローラン・ペリエ ラ・キュヴェ ブリュット NV”、右はオリジナルカクテル
料理をさらに楽しませてくれるドリンクにも注目したい。ハウスシャンパーニュは、“ローラン・ペリエ ラ・キュヴェ ブリュット NV”(4400円)。レモンなどの柑橘や白い花に、ほのかなブリオッシュの香り。きめ細かな泡と伸びやかな酸が心地よく、食欲をかき立ててくれる最初の一杯だ。
〈ドリフトウッド〉ならではの体験が、料理とオリジナルカクテルのマリアージュ。館内すべてのバーを統括するのは、海外5カ国でキャリアを積んだ齋藤秀幸氏。カクテルの世界大会ではトップ8入りを果たし、“世界のベストバー50(The World's 50 Best Bars)”でトップ3に選ばれたカクテルメニューも手掛けたというバーテンダーだ。
“焼き鮮魚のカルパッチョ”
“焼き鮮魚のカルパッチョ”に合わせたいのが、“京の黄真珠マティーニ”(3200円)。テーマは“チリから京都へ”ということで、チリのブドウと京唐辛子を結びつけた。唐辛子から独特の香りを抽出したスピリッツに、ブドウ由来の素材を重ねている。カルパッチョの味わいを軽快に広げてくれること間違いなし!
サーフ&ターフのグリルプラッターには、“熊本のスパイシーマルガリータ”(3100円)を合わせてみて。メキシコから熊本へ渡るというストーリーで、アガベと球磨焼酎を融合。郷土料理の“辛子蓮根”から着想を得て、ハーブの香りや和の辛味を加えたトロピカルなマルガリータだ。ボリュームのある肉や魚介類にも負けない存在感がある。
“柚子パロマ”(3200円)は、牛ブリスケットと好相性。“イタリアから高知へ”をモチーフにし、リキュール“アペロール”に、柚子の香りを添えた。弾けるような爽やかさと軽やかな苦味に、ピンクペッパーが全体を引き締める。ブリスケットの濃厚さをすっきりと整えてくれる。
やっぱり東京タワーって心があったまる美しさだ
ホテルの最上階で、豪快な料理をシェアしながら、カクテルを合わせる。そんな夜を〈ドリフトウッド〉で過ごせば、美食の新たな魅力を発見できるはず!
⚫︎〈フェアモント東京〉ドリフトウッド バー&グリル(DRIFTWOOD BAR & GRILL)
住所:東京都港区芝浦1-1-1 BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S 43F
営業時間:ディナー 18:00~22:00(コース 21:00LO、アラカルト21:30LO)、バー 18:00~24:00(フード 22:30LO、ドリンク 23:30LO)
TEL:03-4321-1111
URL:https://www.fairmont.com/ja/hotels/tokyo/fairmont-tokyo/dining/driftwood.restaurant.html
※サービス料込み
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。












































































