音楽と反骨精神を纏う
〈ヒステリックグラマー〉×SYUNKI、“HYSTERIC BOOTLEG”第5弾が放つ危険な魅力
- TAGS:
- Fashion Informatiom
東京のストリートカルチャーを語るうえで欠かせない存在なのが、〈ヒステリックグラマー〉。その唯一無二の世界観に、Z世代を代表する気鋭デザイナーSYUNKIの鋭い感性が交差するコラボレーションプロジェクト“HYSTERIC BOOTLEG”が、待望の第5弾を迎える。
5月16日(土)より、ヒステリックグラマー渋谷店にて展開されている今回のテーマは、70年代ニューヨークのアンダーグラウンドシーンに革命を起こした伝説的バンド、Suicide。
パンクとエレクトロがまだ交わる前夜、剥き出しの衝動をノイズと反復で鳴らした彼らの存在は、いまなお多くのクリエイターに影響を与え続けている。なかでもフロントマン、アラン・ヴェガが放っていた危うさとカリスマ性は、今回のコレクションに色濃く投影されている。
一般的な“バンドTシャツ的”なアプローチでは終わらないのが、このプロジェクトの面白さ。SYUNKIは、アラン・ヴェガのステージ衣装や退廃的なムードだけでなく、Suicideが持っていた“プロパガンダ”的な視覚言語や社会への挑発性までも現代のストリートウェアへと再構築。グラフィック、シルエット、レイヤードのすべてに、どこか不穏で美しい空気が漂う。
さらに注目したいのが、第4弾で高い支持を集めた“可変型ギミック”の進化版。ジップやパーツの組み替えによってシルエットやレイヤードバランスを自在に変化させる仕様は、服を“完成品”として着るのではなく、自分自身でスタイルを編集していく感覚に近いだろう。いわば、着る人の個性によって完成するウェア。
今回登場するリメイクピースは、ヴィンテージやパンクカルチャーへの敬意を感じさせながらも、どこかモードなムードを漂わせるのが印象的。武骨でありながら洗練されている、その絶妙なバランス感覚は、いまの東京ストリートを象徴しているとも言えるだろう。
なかでも、38万5000円のジャケットは今回のコレクションを象徴する存在。ハードな空気感をまといながらも、ラグジュアリーな存在感を放つ仕上がりは、まさに〈ヒステリックグラマー〉ならでは。ファッションアイテムではなく、“カルチャーを纏う”感覚を味わえる一着だ。
ジャケット38万5000円、ベルト12万1000円(ヒステリックグラマー/ヒステリックグラマー 渋谷店)
ジャケット38万5000円、ベルト12万1000円(ヒステリックグラマー/ヒステリックグラマー 渋谷店)
ジャケット38万5000円(ヒステリックグラマー/ヒステリックグラマー 渋谷店)
また会場では、本コレクションのビジュアルを撮影した写真家アミタマリによる写真展示も同時開催。数々のミュージシャンのポートレートやCDジャケットを手掛けてきた彼女のレンズを通すことで、SYUNKIが描くSuicideの世界観がさらに立体的に浮かび上がるはず。
ファッション、音楽、アート。その境界線が曖昧になったいま、こうした“空気ごと体験する”コレクションはますます貴重な存在。濃密なカルチャー体験を味わいに、渋谷へ足を運んでみてはいかがだろう。
場所:ヒステリックグラマー渋谷店
住所:東京都渋谷区神宮前6-23-2
期間:5月16日(⼟)〜5月31日(日)
































































