Amanda Seyfried[アマンダ・セイフライド]
8月31日、ロサンゼルスで撮影を行っていたのは『マンマ・ミーア!』シリーズの俳優アマンダ・セイフライド。黒のタートルネックに、黒のパンツというシックなコーディネートなのだが、それには理由がある。というのも、彼女が演じている主人公エリザベス・ホームズはスティーブ・ジョブズに憧れていて、つねに似た装いをしていたそう。エリザベスは時代の寵児となったが、とある事件で転落してしまった実在の人物。撮影している作品は、米Huluのリミテッドシリーズ『ザ・ドロップアウト(原題)』だ。
米DEADLINEによると、この作品は全米で”史上最大の詐欺会社”と呼ばれたセラノス社の創業者エリザベス・ホームズの盛衰を描くもの。2003年にエリザベスによって設立されたセラノス社は血液検査を手がける企業で、わずかな血液でさまざまな検査が可能というふれこみで一躍注目の存在に。同社は一時、90億ドルの時価総額となり、彼女自身も”女性ビリオネア”として話題となったという。しかし、2015年にウォールストリート・ジャーナル紙が検査の不正を暴露する記事を掲載したことで、状況は一変。2018年には詐欺罪で起訴され、セラノス社は解散してしまう。
物語はABCニュースの特派員レベッカ・ジャービスのポッドキャスト番組を基にしていて、アマンダはエリザベス・ホームズ役に扮している。共演は、ウィリアム・H・メイシー。ちなみにエリザベスの裁判は、この撮影日と同じ8月31日からサンノゼの連邦裁判所ではじまっている。
リミテッドシリーズ『ザ・ドロップアウト(原題)』は、米Huluで2022年配信。