こんな大晦日は嫌だ!?
お騒がせ年越し映画5選!
年越しといえば、誰もが楽しく過ごしたいもの。けれども、残念ながらそうはいかない事だってあるはず。そこで、新年のカウントダウンを無事に終えるために、映画でシミュレーションしておくのも、ひとつの方法。この5作品を観ておけば、対策も万全!?
『ニューイヤーズ・イブ』
製作年/2011年 監督/ゲイリー・マーシャル 出演/アシュトン・カッチャー、ロバート・デ・ニーロ
年越し映画の代表作!
大晦日のNY、タイムズスクエアで行われるカウントダウンイベントをフィーチャーしながら、新年をさまざまなシチュエーションで迎えようとする人々の悲喜こもごもを映し出す“ザ・年越し映画”。
カウントダウンイベントを取り仕切る女性、死を目前にイベントを一目見たいと願う癌患者、エレベーターに閉じ込められてしまった男女、賞金獲得を目指して年明けすぐの出産を狙う夫婦らの物語が展開する。
大勢の人々が毎年集まるタイムズスクエアのカウントダウンイベントだが、極寒の現地に行くよりも、映画の中で堪能するほうが得策!? 登場人物それぞれのドラマが、ゆるやかに絡み合う構成も楽しい。監督は、同構成の群像劇『バレンタインデー』も手掛けたゲイリー・マーシャル。
『フォー・ルームス』
製作年/1995年 監督/アリソン・アンダース、アレクサンダー・ロックウェル、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ 出演/ティム・ロス、アントニオ・バンデラス
ホテルでの宿泊にご注意を!?
大晦日の夜、LAにあるホテルが舞台。勤務初日のベルボーイ、テッド(ティム・ロス)がさまざまな騒動に巻き込まれていく。全4話から成るオムニバス形式の中、第1話に登場するのは謎めいた女性たち。なぜかハネムーンスイートに泊まる彼女たちの目的は、偉大な魔女を復活させることで…!?
テッドが思わぬ形で彼女たちに協力する第1話に続き、彼が宿泊女性の浮気相手に間違われる第2話、客の子供たちの世話をすることになる第3話、そして意外な結末が訪れる第4話と、トホホな大晦日に悪戦苦闘するベルボーイと宿泊客たちの“交流”が愉快。「こんな大晦日は嫌だ!」な面白おかしさを、クエンティン・タランティーノら4人の各話監督が茶目っ気たっぷりに突きつけてくる。
『ブリジット・ジョーンズの日記』
製作年/2001年 原作/ヘレン・フィールディング 監督/シャロン・マグワイア 出演/レニー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファース
恋する1年、運命の大晦日!
シリーズ第3作まで続く大人気ラブコメディだが、第1作の始まりは主人公のブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)が新年の誓いを立てるところから。仕事、恋愛、さらにはダイエットまで、なかなか思うようにいかない人生を送るブリジットが、新たな年にすべきことのあれこれを日記に書きしたためる。
新年のパーティで出会ったバツイチの弁護士マーク(コリン・ファース)や自身が勤める出版社の上司ダニエル(ヒュー・グラント)らと関わりを持ち、恋に仕事に転換期を迎え始めたブリジットのその後の1年は、次なる新年に向かって一気に加速。そして迎える運命の大晦日、ブリジットはこれまでの人生を抜け出せるのか…? “1年”を駆け抜ける主人公の物語が共感を呼ぶ。
『ポセイドン・アドベンチャー』
製作年/1972年 監督/ロナルド・ニーム 出演/ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン
豪華客船でも安心できない!?
大晦日の夜、豪華客船ポセイドン号は年越しを祝うパーティで賑わっていた。そんな中、海底地震を原因とする大津波が発生。ポセイドン号は一瞬のうちに転覆し、船内は上下が逆転してしまう。新天地を目指す型破りな牧師スコット(ジーン・ハックマン)、NY市警の刑事ロゴ(アーネスト・ボーグナイン)ら、命を取り留めた面々は脱出のためのサバイバルを余儀なくされるが…。
続編やリメイク版も製作されたパニック映画だが、ポセイドン号を大津波が襲ったのはまさに新年を迎えた直後。転覆によって天地がひっくり返り、あえなく落下する者や何かの下敷きになる者続出の光景にぞっとさせられる。「こんな大晦日は嫌だ!」を代表する名作として、主人公たちの運命を見守りたい。
『200本のたばこ』
製作年/1999年 監督/リサ・ブラモン・ガルシア 出演/ケイト・ハドソン、ベン・アフレック、ケイシー・アフレック
年越しパーティに参加するなら鑑賞を!
物語の舞台は、1981年12月31日のNY。イーストヴィレッジのロフトで開かれる年越しパーティに、新しい年の朝を誰かと一緒に迎えたい若者たちが集まり始める。ベン&ケイシーのアフレック兄弟、ケイト・ハドソン、ポール・ラッド、クリスティーナ・リッチからコートニー・ラヴ、エルヴィス・コステロまで、豪華キャストの登場が目に楽しい青春群像劇。
パーティ客を待つ主催者、恋人と別れて心に傷を抱える青年、NYにやって来たばかりで道に迷う女性ら、幸せを求める者たちの大晦日が交錯していく。果たして彼らは新年をハッピーな気持ちで迎えることができるのか? 80年代のファッションや音楽など、カルチャー描写も満載で、年越し気分を盛り上げてくれる1作。
photo by AFLO