Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2024.01.02

MLBの挑戦者たち 〜メジャーリーグに挑んだ全日本人選手の足跡
Vol.7 木田優夫/サービス精神豊かな苦労人



北海道日本ハムファイターズの二軍監督を2023年限りで退任し、5年ぶりにGM(ゼネラルマネージャー)代行に復帰した木田優夫。GM補佐の肩書きだった’15年には、栗山英樹監督の代役としてドラフト会議の壇上に上がり、7球団が競合した清宮幸太郎を見事に引き当てた。ファンサービスやユーモアのセンスでよく知られており、親交のある明石家さんまのテレビ番組にも登場した。そんな人気者の木田だが、投手としての現役生活は苦労の連続。46歳で引退するまでにNPB4球団、MLB3球団を渡り歩き、通算74勝83敗51セーブという記録を残した。
 

  

 

羽織袴姿でマウンドに上がり、写真撮影に応じる

山梨・日大明誠高校時代から大型右腕として注目を浴びていた木田。あと一歩で甲子園には届かなかったものの、1986年のドラフト会議で読売ジャイアンツが1位指名。そのままプロ入りを果たした。変化球に難があったが、入団2年目に参加したアメリカ短期留学の際、後に代名詞となるフォークボールを習得。翌’89年にプロ初先発初勝利を記録した。巨人では先発・中継ぎ・抑えとフル回転したが、役割が定まらないまま’98年にオリックス・ブルーウェーブ(当時)にトレード移籍となる。オリックスで自己最多の16セーブを記録すると、そのオフにFA権を行使した。

メジャー十数球団からオファーを受けるなか、木田はデトロイト・タイガースと契約。入団会見の席に羽織袴で登場し、「ロボコップに会えなくて残念(映画の舞台がデトロイトだから)」とジョークを飛ばした。持ち前のサービス精神がおおいに発揮された場面だ。タイガースではリリーフとして起用され、4月5日のテキサス・レンジャース戦でメジャーデビュー。5月に初セーブ、6月には初勝利を挙げている。7月には脇腹を痛めて故障者リスト入りするが、およそ1カ月で復帰。しかし成績が安定せず、1勝0敗1セーブ4ホールド、防御率6.26で1年目を終えた。翌2000年、2試合目の登板となった6月17日を最後に3Aに降格。そのまま契約を解除された。マイナー生活は非常に苦労したようで、本人も「白髪が増えた」と語っている。
 

  

 

’03年9月27日、サンフランシスコ・ジャイアンツ戦に登板

帰国した木田はオリックスに復帰したが、在籍2年間で安定した投球を見せられず、’01年オフに自由契約となる。数球団の入団テストを受けるも合格通知は届かず、’02年は無所属としてカラダのケアに専念した。’03年、すでに34歳だった木田は再び渡米を決意。ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、「さあ、これから」という矢先、不運な交通事故に見舞われる。足の骨折などで全治6週間。8月には復帰したものの、2試合に登板しただけでシーズンを終えている。翌年9月、シアトル・マリナーズに移籍。サイドスローへの転向も模索したが、メジャー登板のないまま’05年に自由契約となった。
 

  

 

2004年2月、フロリダ州ベロビーチのドジャータウンで行われたスプリングトレーニングに野茂英雄とともに参加

またも日本に戻った木田は、東京ヤクルト・スワローズに入団。’06年にはリーグ4位の23ホールドを記録し、オールスターにも出場した。38歳にして自己ベストに近い数字を残したわけである。ヤクルトで4年間、日本ハムで3年間を過ごした後、さらにBCリーグにも在籍し、’14年に現役引退を表明。引退試合は9月14日に石川県立野球場で開催されたが、その前日の試合には明石家さんまが駆けつけ、臨時コーチを務めている。おそらく木田のために多忙なスケジュールを調整したのだろう。
 

  

 

2004年9月27日、オークランド・アスレチックス戦に登板

実に27年という長い現役生活。2度目の帰国後は、自腹を切ってクラブハウス前にファンのためのテントを設置したり、日本やロサンゼルスで子どものための野球教室を開催したりと、地道で細やかなファンサービスが漏れ伝えられた。苦労を重ねた現役時代の経験、そしてあふれるサービス精神が、現在のGMという立場に生かされている。

【Profile】
木田優夫(きだ まさお)/1968年9月12日生まれ、東京都出身。日米通算74勝83敗51セーブ(1989〜2012年)

 
文=野中邦彦  text : Kunihiko Nonaka
photo by AFLO
元サッカー日本代表・槙野智章も注目する“アミノバイタル® アミノプロテイン”!ルーティンを維持する理想の相棒!
SPONSORED
2026.06.30

元サッカー日本代表・槙野智章も注目する“アミノバイタル® アミノプロテイン”!
ルーティンを維持する理想の相棒!

現役時代からカラダ作りに強いこだわりを持つ元サッカー日本代表の槙野智章。現在もそれは変わらず、毎日のルーティンやトレーニング後のケアが大切だという。そんな彼が今注目しているのは、“アミノバイタル® アミノプロテイン”。カラダと向き合い続け…

テカりに打ち勝つ美容液が決め手に!?アワードで選手たちのかっこよさを支えた〈SHISEIDO MEN〉!
SPONSORED
2026.06.21

テカりに打ち勝つ美容液が決め手に!?
アワードで選手たちのかっこよさを支えた〈SHISEIDO MEN〉!

シーズン中に活躍した選手並びにチームを讃える“B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26”。受賞者たちは華々しくランウェイを闊歩したが、男らしくスタイリッシュなビジュアルの舞台裏には、“テカり知らずの清潔感ある肌”も一役買って…

TAGS:   Health&Beauty
上質にしてエレガント、〈ブランパン〉で時を楽しむ。複雑機構こそ大人の愉悦 ムーンフェイズを手元に。
SPONSORED
2026.06.26

上質にしてエレガント、〈ブランパン〉で時を楽しむ。
複雑機構こそ大人の愉悦 ムーンフェイズを手元に。

“フィフティ ファゾムス”に象徴される本格ダイバーズとともに〈ブランパン〉のアイデンティティを体現するのが、ドレスウォッチの“ヴィルレ”コレクション。その魅力を十二分に楽しませてくれるのが、ムーンフェイズを備えたコンプリートカレンダーモデ…

TAGS:   Watches Urban Safari
独創的にして普遍の美しさを体現する〈ラドー〉。技術と革新。セラミックの造形美。
SPONSORED
2026.06.26

独創的にして普遍の美しさを体現する〈ラドー〉。
技術と革新。セラミックの造形美。

革新的な素材使いによって、手元のお洒落に独創性とスタイリッシュさをもたらしてくれる〈ラドー〉。その真骨頂となるのが、“アナトム”と“トゥルー スクエア”というふたつのコレクション。ハイテクセラミックを駆使した造形美が、新しい“時”の楽しみ…

TAGS:   Watches Urban Safari
“阿波藍”に彩られた特別な〈オシアナス〉。美しき日本の伝統色を、手元に。
SPONSORED
2026.06.26

“阿波藍”に彩られた特別な〈オシアナス〉。
美しき日本の伝統色を、手元に。

世界初のデュアルタイム搭載フルメタルクロノグラフ電波ソーラーウォッチとして2004年に誕生して以来、高い人気を誇る〈オシアナス〉。海に着想を得た“青”の世界観を追求し続けてきたその配色に、また新しい魅力がもたらされた。伝統技法を取り入れた…

TAGS:   Watches Urban Safari
〈エドックス〉の日本限定モデルは真っ黒ダイバーズ!大人のバカンス姿はオールブラックで引き締めを!
SPONSORED
2026.06.25

〈エドックス〉の日本限定モデルは真っ黒ダイバーズ!
大人のバカンス姿はオールブラックで引き締めを!

淡いトーンのリラックス感あるリゾート姿だからこそ、どこかに引き締める要素が必須だ。ならば〈エドックス〉の日本限定の“真っ黒ダイバーズ”時計はどうだろう? 余裕のある大人のサマーバカンスには、こんなステルス仕様な腕元の相棒が効果的!

TAGS:   Watches
〈エドックス〉×〈ムータ・マリン〉のコラボ時計第2弾が登場!夏男の腕に映える“海をまとう”タイムピース!
SPONSORED
2026.06.25

〈エドックス〉×〈ムータ・マリン〉のコラボ時計第2弾が登場!
夏男の腕に映える“海をまとう”タイムピース!

防水時計のパイオニアとして知られるスイスの老舗時計ブランド〈エドックス〉。そしてラグジュアリーな大人の海スタイルを提案する〈ムータ・マリン〉。そんな夏を象徴する2大ブランドのコラボ第2弾が実現。“海をまとう”デザインにタフな機能性が備わっ…

TAGS:   Fashion Watches
夏アイテムが充実した〈ジースター〉から目が離せない!男らしい重厚感はそのままに、見た目も着心地も涼しげに!
SPONSORED
2026.06.10

夏アイテムが充実した〈ジースター〉から目が離せない!
男らしい重厚感はそのままに、見た目も着心地も涼しげに!

デニムといえば男っぽくて力強いイメージが魅力だが、夏場はどうしても暑苦しい気がして、つい避けてしまいがちではないだろうか。ところが、そんな先入観を覆す新作コレクションが、オランダ発のデニムブランド〈ジースター〉から登場。地球規模の猛暑が続…

TAGS:   Fashion Denim

NEWS ニュース

loading

ページトップへ