パンデミックの中、2020年アウトモビリ・ランボルギーニ社は売り上げと販売台数の両面で過去2番めの高い結果を記録。販売台数もアメリカ(2224台)、ドイツ(607台)、中国本土・香港・マカオ(604台)に続き、日本は第4位(600台)。2021年に至っても、世界規模ですでに9カ月分の生産数を受注するなど躍進が続く。そんな中、昨年9月に日本マーケット代表に就いたのがダビデ・スフレコラ氏だ。「世界的にも日本のマーケットは非常に大きなものです。熱狂的なファンも多く、そんなお客様に満足して喜んでいただくことが、なにより一番大事です」その言葉どおり、昨年10月東京・六本木にファンが集って楽しめる“ザ・ラウンジ東京”をNYに続き開設。さらに、ここには“アド・ペルソナム”という独自のカスタマイズサービスの専用スタジオを設置。
日本ではこのサービスの利用率が約8割というから、顧客のニーズをしっかりと掴んでいるのは明らか。好調の理由はこのあたりにも窺える。しかし、その一方で気になるのがサスティナブルな方向へと向くクルマ社会への対応だ。「もちろん〈ランボルギーニ〉も、ハイブリッド化とEV(電気自動車)の展開を見据えています。日本では2035年までに新車販売の100%を電動化する目標がありますが、それまでにはしっかりと対応できると思います。ただ今は、私たちのエモーショナルなエンジンを楽しむことに焦点を当てたいと思っています。そして今後は、日本のお客様が愛してくださる〈ランボルギーニ〉のDNAを守りつつ、未来に向かう日本のお客様に革新的なクルマ、サービスを提供していきたいと思っています」と語ってくれた。
『Urban Safari』Vol.22 P7掲載