〈マセラティ〉レヴァンテの新モデルをカリフォルニアで体験!
心躍るのは西海岸の風景と V8が唸る贅沢SUV!
2016年に〈マセラティ〉初のSUVとして登場したレヴァンテ。これまでは、V6エンジンを搭載した モデルのみの展開だったが、2018年秋にV8エンジンモデルであるGTSとトロフェオが追加。そして今回は、すでに日本にも導入されている話題の新モデルをカリフォルニアで試乗。待望のV8モデルはいったいどんなクルマなのか? さっそく報告しよう。
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いまやギブリと並び、〈マセラティ〉の人気車種であるレヴァンテ。世界的なSUVブームの中、ラグジュアリーでスポーティ、そして美しい“マセラティ・サウンド”を放つレヴァンテはもちろん唯一無二の存在だ。で、今回試乗したのはGTSとトロフェオの2種。パワーは違えども、ともに絶品V8を積むのだから、心が昂らずにはいられない。
まずはGTSから試乗。外観はV6レヴァンテと同じと思いきや、バンパー下に大きく開いたエアインテークのおかげで印象はさらにアグレッシブに。やる気満々に見えるのがいい。車内に乗りこむと、上質なレザーとスポーティなダッシュまわりがお出迎え。ゆったりと快適ではあるが、そこはやはりSUVの形をしたスポーツカー。気分が引き締まる。
いったん走り出すと、V8のパワーは圧倒的だ。101号線のハイウェイでは背中をグ~ンと押されながら矢のように突き進む。これはとっても爽快。しかも、骨太なエンジンサウンドの気持ちよさったらない。目の前に広がる広大なカリフォルニアの大地を見ながらこんな美しいサウンドを堪能すれば、誰だってV8レヴァンテに魅了されるのは間違いないだろう。しかも長い距離を快適に楽しめるのがこのクルマ。グランドツアラーを名乗るとおり、包みこまれるようなシートや踏みこみが深いアクセルはストレスとは無縁。こんな旅のひとときが長く続いたら……な~んて気にさせるのも、このクルマの持つ大いなる魅力なのだろう。
そしてトロフェオは、そんな魅力を持ちながらも、スリリングなひとときを堪能させてくれる。なんたってこちらのドライビングモードには、サーキットレベルの走りが楽しめる“コルサ”が追加されている。ハイウェイ1のくねくねと曲がる海岸コースでは、しっかりとした接地感覚を伴い、軽快に、でも力強く走りを楽しませてくれる。横目に青い海を見ながら優雅にドライブするのもいいが、このクルマに乗ったら最後。風景よりも走りに精を出すことになるかも!?
カリフォルニアでは長距離ドライブの快適さが光ったレヴァンテ。もちろん日本でもその魅力は変わらないはずだ。
Levante TROFEO
レヴァンテの最上位に位置する
SUVのスーパースポーツ!
GTSを凌ぐパワーを誇るのがトロフェオ。元は鍛造アルミで22インチのオリオーネホイール。Cピラーには専用のサエッタロゴがつくほか、随所にカーボンのアクセントが彩りを添える。
●全長×全幅×全高:5020×1985×1700㎜
●エンジン:3.8ℓV8ツインターボ
●最高出力:434kW(590ps)/ 6250rpm
●最大トルク:734Nm / 2500rpm
●0 - 100㎞/h加速:3.9秒
●税込み価格1990万円(マセラティ コールセンター)
Levante GTS
グランドツアラー!
V6のレヴァンテと違うのは圧倒的なパワー。3.9㎏ /㎰のパワーウェイトレシオを誇り、最高速度は292㎞ /h。0 - 100m加速が重量2300㎏のSUVにして4.2秒!
●全長×全幅×全高:5020×1985×1700㎜
●エンジン:3.8ℓV8ツインターボ
●最高出力:404kW(550ps)/6250rpm
●最大トルク:733Nm / 3000rpm
●0 - 100㎞ /h加速:4.2秒
●税込み価格1800万円(マセラティ コールセンター)
“モントレーカーウィーク”でお披露目!
今回訪れたカーメルのお隣りにあるモントレーでは、ヴィンテージカーの祭典として世界的に有名な“ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2018”が開催されていた。ここではかつての〈マセラティ〉の名車もズラリ!
●マセラティ コールセンター
TEL:0120-965-120
URL:www.maserati.com
雑誌『Safari』2月号 P212・213掲載