美しいフォルムと華麗な走りを実現したBEV! 〈アウディ〉Q8 スポーツバック e-tron
SUVとピュア電気自動車。ふたつのカートレンドが合わさったフラッグシップモデルが〈アウディ〉から誕生。洗練された外観と心地よく力強い走りは、間違いなく楽しい!
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- 大人の愛車選び! vol.18
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他のカーメーカーが電動化するのと同様に〈アウディ〉もその道をたどっている。というか、業界内ではスタートは早いほうで、2018年のEV初号機ともいえる〈アウディ〉eーtron(イートロン)から数えて6年めを迎える。その間年末までに世界中でピュアE Vを約16万台販売したというから立派だ。日本では特に先駆けていたので、市場の開拓にひと役買ったと思う。
それに、今考えれば、eーtron スポーツバックからはじまったのも悪くなかった。輸入高級SUVとして、スタイリングからインパクトが大きかったからだ。電動化でもなんでも格好よくなければそもそも、話にならない。その意味で〈アウディ〉のスポーツバックシリーズはどのモデルもスタイリッシュでイケている。
今回キャッチアップするQ8 スポーツバック eーtronもそうだ。これまでの例に漏れず格好よく仕上がっている。リヤピラーの流れるようなラインはまさにスポーツクーペの趣となる。もちろん、大きな荷物を積んだりSUV然としたフォルムを求める人にはオーセンティックなQ8 eーtronもあるのでご安心を。こちらも十分スタイリッシュであることは間違いない。
特徴はやはりこのデザインと進化した電動化システムだろう。スリーサイズは全長4915×全幅1935×全高1620㎜と少し大きめだが、この数字があってこそスポーツバックのフォルムは成立するのだと思わせるほど美しい。なだらかなルーフラインはスポーツバックシリーズの中でもピカイチだろう。
それとグリルも新鮮でいい。〈アウディ〉が示す電気自動車をデザイン言語化したものだが、その中でも最も新しいデザインワークが取り入れられる。eーtron GTに通じるグリルまわりのシームレスなところが特徴だ。SUVのトップエンドEVであることを象徴する仕上がりである。
Q8 スポーツバック eーtronにはひとつ、スタンダードボディのQ8 eーtronにはふたつのグレードが用意される。前者には“55”、後者には“50と“55”だ。これは出力を指数化したもので、数字が大きいほど高出力を意味する。〈アウディ〉はかなり前からピュアEV時代の到来を鑑み、内燃機関の排気量に代わる指数を独自に表現しているのだ。
どちらのグレードも2基のモーターを前後のアクスルに搭載する4WD方式が採用される。長年クワトロを前面に押し出してきた〈アウディ〉的にいえば、当然のことだ。出力は“50”が250kW、“55”が300kWを発揮する。一充電走行距離はそれぞれ424㎞、501㎞。出力からもわかるように、スポーティな走りのイメージが強いQ8 スポーツバック eーtronには“55”のみという設定になる。
充電はどちらも急速充電と普通充電に対応。国内でも最近増えてきた150kWの急速充電ステーションに対応しているのは嬉しい。というかアウディは積極的にその普及活動をしている。150kW急速充電器に繋いだ場合、バッテリー容量10%から80%の充電は“50”が約28分、“55”が約34分だそうだから実用性はかなり高まったといっていい。
こうした内容もそうだが、未来を感じさせるフロントマスク、スタイリッシュなフォルム、それと高級感がありながらセンスよくまとまったインテリアはまさに大人の相棒といったイメージ。このクルマを仕事にレジャーにさらりと使いこなせたらかなり格好いい。デキる男を何倍にも格上げしてくれることだろう。
充電は普通充電と急速充電が可能。100w、200wに対応しているので家庭でも問題なし。e-tronチャージングキットという普通充電用ユニットがディーラーで販売されている。充電状況や場所はアプリで簡単チェック。一充電あたり走行距離が501㎞というのはライバルと比較しても魅力的であることは確か。
大容量のバッテリーパックは効率よく床下に並べられる。よって内燃機関のモデルより低重心の安定した走りが実現可能に。また敷き詰めたバッテリーパック自体がボディ剛性アップの助けにもなっている。ギアボックスやセンタートンネルが低く設定されているので圧迫感がないのもいい。
先進のインターフェイスを採用することで定評のあるアウディらしいモニターを多用したダッシュボードまわり。このクルマはSUVカテゴリーの最高峰クラスとあって、高級感も高いレベルで仕上がっている。と同時に一部に再生ポリエステル繊維を用いるなどサステナビリティへの高い意識を感じる。
ドアミラーは通常の鏡タイプのほかにオプションでカメラ内蔵のものが用意されている。バーチャルエクステリアミラーと呼ばれるのがそれで、カメラアングルを車内モニターを指でなぞることで自由に変更できる。夜間や悪天候時にクリアな映像による視界が確保できることで、安全性はかなり高くなる。
SPECIFICATIONS
アウディ Q8 スポーツバック 55 e-tron クワトロ Sライン
●全長×全幅×全高:4915×1935×1620㎜
●ホイールベース:2930㎜
●車両重量:2600㎏
●最高出力:300kW
●最大トルク:664Nm
●一充電走行距離:501㎞(WLTCモード)
●駆動方式:4輪駆動
●乗車定員:5名
●価格 : 1317万円~
●アウディ コミュニケーションセンター
TEL:0120-598106
雑誌『Safari』1月号 P200~201掲載
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