今月のドクター
〈イデリア スキンクリニック代官山〉
佐治なぎさ 院長
大学病院での診療経験も生かし、保険診療から美容医療まで肌をフルコースで診る日本皮膚科学会認定専門医。漫画も描く手先の器用さを生かした施術センスと気さくで相談しやすい雰囲気が人気。
●イデリア スキンクリニック代官山
住所：東京都渋谷区代官山17-6代官山アドレス ディセ内
TEL：0120-06-4120

―頬がたるんできたら、同年齢の人より老けて見えるような気がして。

佐治　たるみは、生まれ持った骨格により、かなり左右されます。たるみやすいのは頬骨が薄くて華奢な印象の人や、頬がふっくらしたタヌキ顔タイプ。逆に、頬骨がガッシリと厚い人は目立ちにくい。この特徴が示すように、頬が垂れる主な原因は、加齢によって土台の頬骨が痩せること。併せて顔の筋肉も減っていき、年を重ねた人は若いときに比べて筋肉のボリュームロスが100㏄にもなるというデータも。加えて、目のまわりの骨も委縮して窪んでくると、さらにたるみが目立ってきます。そこに追い打ちをかけるのが、無防備に浴びる紫外線。UVによって真皮や皮下組織を支えるコラーゲンやエラスチンが少なくなってハリが失われ、複合的にたるんでしまうのです。

――どう予防すればいいですか？

佐治　スキンケアで最も効果的なのは、紫外線をブロックすること。特にサーファーやゴルファーは必須。単にSPFが高いものを選べば安心なわけではありません。汗やこすれで2時間ほどしか持たないので、こまめに塗り足すことが大切。携帯できる、使いやすいUVアイテムを選んでください。さらにレチノールなどの美容液を使って、浅いレベルの小ジワをケアすることでハリ感を促し、見た目のたるみを改善するのも有効です。

――顔の筋トレも役立ちますか？

佐治　表情筋は細く複雑なので、部分的に効かせるのが難しい。それよりも、有酸素運動などで、全身の筋肉を鍛えたほうが効果的。長時間のスマホ使いなどで猫背になっては、体幹をはじめとする筋肉が徐々に衰えて全体の代謝が低下し、ひいては顔のたるみにまで影響が。入浴でリラックスして、血行改善を図るなど健康的な生活習慣を心掛けるほうが、回り回ってハリのある肌へと近づきます。 

 
コスメ通が支持する実力派の薬用美容液 〈右〉
真皮の下層の柔軟性の低下が招く、肌の奥の“潜伏シワ”に注目した、画期的な美容液。独自成分の“モーションSリキッド”や“NEREリキッド”などが、複合的にたるんでくる老化肌に働きかける。医薬部外品。リンクルショット ジオセラム 40 g 1万円（ポーラ／ポーラ お客さま相談室）

外出時の紫外線ケアには全身に使えるスプレー式〈中央〉
髪 、顔 、カラダとマルチに使える日焼けどめは、スプレー式で塗布しやすい。ウッディ･ハーバルの香りが清々しく、持ち運びにも便利。SPF 50+、PA++++。数量限定および、サロン限定取扱品。ザ･グルーミング UVプロテクター60 g 1900円（資生堂プロフェッショナル）

塗りやすいジェルでこまめに紫外線対策〈下〉
保湿成分を配合した 、軽くて肌馴染みのよい日焼けどめ。水に濡れても落ちにくく、こすれや摩擦に強いのは、アクティブなシーンで活躍する新進ブランドならではの処方。レモンやローズマリーの香りが爽やか。SPF 50 +、PA++++。スキンプロテクション UVジェル 50 50 g 4000円（アスレティア）